社会保障法Ⅱ
担当者藤木 貴史教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSOL-306

授業の概要(ねらい)

 私たちの社会では、多くの人が雇用されて労働し、賃金を得ることで生活しています。しかし、働くことだけが人生ではありません。働くこと以外にも「人間らしい豊かな生活」を送るためのサポートが必要です。社会保障法は、「セーフティーネット」を提供することで、「人間らしい豊かな生活」を実現するための法分野です。
 社会保障法IIでは、公的扶助・社会福祉(社会手当)に関連する分野を中心的に取り扱います。社会保障法Iと社会保障法IIは連続性が強いので、連続して履修することを強く勧めます。
 この授業の狙いは次の通りです。
 ①みなさんが、社会保障法に関する複合的知識を習得できる(カリキュラムマップ4、9)
 ②みなさんが、自分の直面したトラブルに対し、社会保障法に基づいた解決策を提示できる(カリキュラムマップ11)

※進度は学生の理解に応じて変更することがあります。

授業の到達目標

①社会保障法の基礎的知識を習得する
②発生したトラブルについて、社会保障法に基づいた解決先を家族や友人に説明できる

成績評価の方法および基準

到達目標①の計測のためにランダムに小テストを、到達目標②の計測のために期末テストをそれぞれ実施します。
[小テスト]授業後にランダムに、LMS上でその回の授業内容を確認します(客観式)
[期末試験]身近に発生するトラブルについて、社会保障法に基づいた解決策を提示できるかを確認します(記述式)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『トピック社会保障法』本多巳代子・新田秀樹不磨書房(信山社)2022年
参考文献『社会保障判例百選[第5版]』岩村正彦編有斐閣・2016年

準備学修の内容

[予習](1時間程度)
・LMS上からレジュメを印刷しましょう。
・レジュメに指示された部分の教科書を読みましょう。
[復習](3時間程度)
・LMS上の小テストを解きましょう。
・その回の内容を友人・家族に説明できるか試してみましょう。

その他履修上の注意事項

[授業を受ける姿勢]
・休まないで出席することは理解の前提となるので、その旨心がけてください。
・教科書の購入は必須です。試験の際には、原則、教科書のみ持ち込みを認めます。
[授業の進め方]
・進度は学生の理解に応じて調整されることがあります。
・小テストはLMSを通じて出題する予定です。平常点を得るためには小テストを受験する必要があります。
[関連科目]
 本講義の理解のためには、①日本国憲法、②行政法、③労働法I・IIなどの基礎的知識があることが望ましいです(ただし、これらの科目未履修の学生も、この講義を履修して構いません)

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回福祉国家の類型論
第3回社会保障の憲法的基礎
第4回介護保険(1)
第5回介護保険(2)
第6回公的扶助(1)
第7回公的扶助(2)
第8回障害者福祉(1)
第9回障害者福祉(2)
第10回児童福祉(1)
第11回児童福祉(2)
第12回社会福祉(1)
第13回社会福祉(2)
第14回社会保障法の歴史
第15回授業内試験