担当者 | 池 周一郎教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | STS-201 |
社会学は実証的な学問として19世紀に構想されましが、19世紀中頃になりやっと実証的な調査が行われるようになりました。信頼性の高いデータを集めることは、実証的な学問の基本です。それゆえ、社会学の基礎は実証的な社会調査にあると考えることもできます。社会調査とは、信頼できるデータを収集し、社会のさまざまな問題を正確に捉えて、その原因を分析し対策を考えるという、きわめて現実的な目的を持って行われることが多くあります。マスコミで公表される各種世論調査等は、そのような社会調査の代表例です。社会調査法Ⅰでは、古代からの伝統を持つ社会調査の歴史から学び、社会調査の意義やその社会的役割、その問題点、そしてその変遷を学びます。しかし、社会調査で判ることには限界もあります。限界を知るのが真の知性です。社会調査の限界を自ら考えることもねらいです。
社会調査に関する基礎的な知識を身につけます。現代社会における社会調査の意義と役割、そしてその問題点を説明できること。社会学科卒業者にふさわしい社会調査に関する教養を修得すること。
試験の得点60%とLMSでの課題15%と平常点25%を加算して評価する。試験は中間テスト(50点満点)を授業中に行い。試験期間に期末テスト(100点満点)を行う。期末テストの結果が重視されるが、中間テストで学習達成度を各自確認されたい。平常点のウェイトが小さいが、出席しなくてよいというメッセージではない。出席状況とテストの得点は正の相関関係があり、出席してテストの結果が出ると理解されたい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『社会調査の基礎 社会調査士A・B・C・D科目対応』 | 篠原 他 著 | 弘文堂 |
教科書 | |||
参考文献 | 『新・社会調査へのアプローチ: 論理と方法』 | 大谷 他 編著 | ミネルヴァ書房 |
毎回の講義予定の教科書を前もって読んでおき、疑問点などを明確にしておくこと。授業後に出されたLMSでの宿題をきちんと処理すること。中間テストを行い答案を返却するので、その結果をしっかり復習しておくこと。期末試験の問題の幾つかを、受講生に作問してもらうので、どのような試験問題を作ろうかという問題意識を持って作問の準備をしておくこと。
出席して静かに講義を聞いてノートを取ってもらいたい。社会学に対する一般的な教養を身につければよりよい理解が期待できます。わからないことはそのままにしないで、すぐに質問してください。自分でも教科書を読んでノートを見て勉強してください。LMSの復習を行いましょう。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 社会調査とは何か 社会調査の社会的な役割や目的を実施例をもとに解説し、社会調査に関する理解を高める。 |
第2回 | 社会調査の歴史と現在 大サンプルと定型的データの収集。20世紀初頭の社会調査から現在の社会調査へ。 その変化の内容と意義と要因を理解させる。 |
第3回 | 社会調査の目的 社会調査はどのような目的を持って行われるかを理解させる。 |
第4回 | 国勢調査と官庁統計 国勢調査とさまざまな官庁統計 |
第5回 | 調査の倫理 I 社会調査の過程で守られなければならないこと。プライバシーの尊重と調査の意義 |
第6回 | 調査の倫理 II 社会調査で調べたことは、どのような社会的意義があるのか。 予言の自己成就、アナウンスメント効果 「社会調査倫理綱領」 |
第7回 | 社会調査の種類と実例 量的調査と質的調査 統計的調査と事例研究法 |
第8回 | 調査票調査とフィールドワーク 統計的な分析を重視する調査と事例研究法、及びフィールドワーク |
第9回 | 先行研究の調査 文献調査とWWWの活用 |
第10回 | 官庁統計などの利用 膨大な世界中の官庁統計の存在とその利用 |
第11回 | 先行研究の批判的な検討 多くの既存の調査を調べて、それを批判的に検討する必要性を理解する |
第12回 | 社会調査のさまざまな可能性 データアーカイブからの二次データの利用 |
第13回 | 国勢調査の必要性と国勢調査データの再分析による研究 何のための国勢調査か |
第14回 | 資料の利用法 出典・出所の明記 著作権の尊重 剽窃等のやってはいけないこと |
第15回 | 社会調査と仮説構成 社会調査と仮説検証 |