担当者 | 谷崎 敦彦教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | SPS-104 |
スポーツは今日「世界共通の文化」と再定義されている。本講義では①スポーツ指導者を目指す者②スポーツ関連業界への就職を希望する者③今後プロスポーツ業界並びに関連業界に進出する者等が最低限習得すべき「スポーツの基本」を修得することを目的とする。「スポーツの基本」の中には「スポーツの起源」「スポーツの定義」「体育とスポーツとの違い」から「近代スポーツ発祥」を経て「近代五輪」「W-Cup開催」「eSports」に至るまで「スポーツの発展・経緯・背景」等が含まれ、「スポーツ史」をそれぞれの時代背景と共に学ぶことよりスポーツを平易に理解する事を主眼とする。又近代スポーツの持つ「勝利至上主義」「スポーツ目的論・手段論」「ジェンダー問題」「健康とスポーツ」「日本と欧米とのスポーツ観の相違」などの種々問題についても理解を深める。日本の部活動現場から何故「暴力」が無くならないのか?これは日本特有のモノなのか? 新たに設立された「スポーツ庁」が毎度五輪に於ける「メダル獲得数」に言及するのは当然のことなのか?など卑近な例を用い学生のスポーツ理解度を高める指導を行う。
秋期においては スポーツ現場に働く有識者に講演を依頼し、学生との質疑応答の中から「スポーツ観」を養う試みを行う。 秋期履修の学生は春期からの継続が望ましい。また春期「D」判定の学生の秋期履修は原則認めないものとする。
スポーツ全般に関する基礎的な知識を先ずは習得する。また、古代・中世から近代に至る世界史・経済史と連動して発展して来た近代スポーツの特性についてそれぞれの時代の特徴などとスポーツとの関連性を自分の言葉で説明出来ることを目標とする。また、明治時代に「概念」として輸入された「スポーツ」がその後日本人の身体・教育・思考にどの様な影響を与えたのかを理解する。
出 席:7割以上の出席を前提とする。平常点として30点
レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点
期末試験:50点満点(持ち込み不可)
以上を総合的に評価する。*期末テストは完全持込み不可とする故、単位取得の為には十分な予習・復習が必要となる。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
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参考文献 | 『概説スポーツ』 | 岡野 進 著 | 創文企画 |
自分の興味があるスポーツの起源を探って見る事。日本の「スポーツ観」と西欧の「スポーツ観」との違いを理解すること。授業テキストを時代毎に熟読すること。何故「夏の五輪」が真夏の7~8月に開催されるのか? アスリート ファーストとはどの様な考え方なのか? ①自分で問いを立て ②情報を集め ③検証を行う 所謂 学習プロセスを学んで欲しい。
本年度は「サッカーW杯」が開催される。本講義では今一度「スポーツ」とは自分にとってどの様な価値を持つのか?「オリンピック」「ワールドカップ」などのビッグイベントが近代に開催されるに至った背景・歴史・意義などを学生一人一人に問題意識を持って欲しい。また 近年 日本の伝統的スポーツ「大相撲」や「体操」「レスリング」に於いて「暴力」「パワハラ」が話題となっている。又 大学スポーツに於いても盲目的に指導者に従う選手による大きな事件も発生した。日本のスポーツ界が内包する諸問題についても自らが探求心を持つことを希望する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点 |
第2回 | 前期の振り返り |
第3回 | スポーツの近代化・大衆化 |
第4回 | 近代オリンピックの発祥 |
第5回 | スポーツと国家 |
第6回 | アマチュアリズム思想の過程 |
第7回 | アマチュアリズムの崩壊と商業五輪 |
第8回 | スポーツ有識者による講演 |
第9回 | プロスポーツの出現 *光と影 |
第10回 | 女性とスポーツ |
第11回 | スポーツ目的論・手段論 |
第12回 | スポーツの将来 |
第13回 | スポーツ実務者よりの講演 |
第14回 | スポーツと健康 *第14回目の授業はLMSを通じたオンライン授業となる予定 |
第15回 | 後期の纏めとテスト |