グローバルスタディーズ入門Ⅱ
担当者大塲 麻代教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングINR-102

授業の概要(ねらい)

今日、私たちの生活はグローバリゼーションの影響を大きく受け、日常生活において諸外国との結びつきを強く感じないではいられません。他方、私たちはある製品がいかにして作られ、また現地の人びとがどのような生活を送っているか知ることは寡少です。本授業では、我々が日常手にするチョコレートや衣類を題材に、どのような工程を経て製品化されているのか学びます。その際、生産者側の日常生活を理解していきます。その上で、フェアトレードについて学び、果たしてフェアトレードはどの程度生産者側の生活改善に寄与しているのか、批判的な視角と併せて学びます。本授業を通して受講生は児童労働問題や環境問題、消費社会の課題など、広くグローバルな課題について学びます。受講生には発言が多く求められる授業です。

授業の到達目標

1)現代社会が直面する様々な課題をSDGsと関連づけ理解することができる。
2)グローバル社会における国家間の複雑な相互依存関係について理解し、客観的な視点を持って分析できる。
3)フェアトレードの概要を他者に説明でき、かつ、批判的思考で課題を抽出できる。

成績評価の方法および基準

授業中の発言/発表(50%)、期末の課題(50%)で総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし(プリント配布)
参考文献「フェアトレードビジネスモデルの新たな展開―SDGs時代に向けて」① 長坂寿久(編)明石書店
参考文献「フェアトレードの人類学」② 箕面在弘めこん
参考文献「フェアトレードの形成と展開-国際貿易システムへの挑戦」③ 渡辺龍也『現代法学』第14号3-72頁.
参考文献https://www.fairtrade-jp.org/
④ フェアトレード・ジャパン
参考文献http://fairtrade-forum-japan.org/wp-content/uploads/2019/10/265e39faa78ff62d9fb9ef5661682779.pdf
⑤ 日本フェアトレード・フォーラム 
参考文献https://www.fairtrade.net/
⑥ Fairtrade International
参考文献https://sdgs.un.org/goals⑦ UN, Department of Economic and Social Affairs
参考文献https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html ⑧ 外務省, JAPAN SDGs Action Platform
参考文献https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/⑨ ユニセフ, SDGs Club
参考文献https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_report/⑩ 国連広報センター, SDGs報告書要約
参考文献その他適宜紹介

準備学修の内容

授業では多くのトピックに触れますが、すべてを説明することはできません。自主学習し、調べた内容を翌週の授業で積極的に発言/発表してください。

その他履修上の注意事項

受講生が主体的かつ能動的に学修していく授業を展開します。積極的な授業参加や授業内での発言に加え、グループ活動を通じて他者と協働する姿勢が求められます。各回の授業内容はあくまで目安です。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(授業の目的、15回の流れ、成績評価など)
持続可能な開発(SDGs)について
第2回チョコレートの工程−生産から商品化まで−
第3回カカオ生産者の日常
第4回カカオ生産に潜む課題−児童労働について−
第5回児童労働を考える
第6回フェアトレードとは何か
第7回衣類の工程−生産から商品化まで−
第8回コットン生産者の日常
第9回コットン生産に潜む課題
第10回衣類の仲介業者・販売者・消費者
第11回映像視聴ーファッション業界の裏側
第12回映像から考えるファッション業界の今とグローバル化の課題
第13回フェアトレード再考
第14回期末の課題
第15回目標達成の振り返り