労働政策論Ⅰ
担当者村上  文教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPOL-203

授業の概要(ねらい)

働き方改革関連法が施行され、労働政策は変革期にある。これにより、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等のための措置が講じられつつある。労働政策論Ⅰでは、日本の労働法や雇用システムの特徴、労働法の枠組みなどの基本知識を解説し、採用、人事異動、退職・解雇など雇用の各段階での諸問題と政策について取り上げる。また、雇用平等、女性の活躍推進のための政策、育児介護休業法についても取り上げる。この授業を通じて、近時話題となっているジョブ型、メンバーシップ型について理解を深め、日本の雇用システムの特徴を説明できるようになることを目指す。

授業の到達目標

①日本の労働関係・労働法の特徴を理解し、働くにあたってその知識を活用できる。
②日本の労働政策の概要を理解し、その背景、問題点、今後の方向性について考える力を修得する。

成績評価の方法および基準

レポート(80%)、意見発表など授業への貢献状況(20%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書労働法入門 新版水町勇一郎岩波書店 (岩波新書)
教科書ジョブ型雇用社会とは何か濱口桂一郎岩波書店 (岩波新書)
参考文献ワーク・ライフ・バランスのすすめ村上 文法律文化社
参考文献大学1年生からの社会を見る眼のつくり方大学初年次教育研究会大月書店

準備学修の内容

日本の労働の実態を踏まえて学ぶ必要があり、授業で参照する資料やデータをよく読み込むこと。
労働契約、就業規則、労働協約の意味についてよく理解して、要点をまとめること。

その他履修上の注意事項

労働政策を理解するには、Ⅰ、Ⅱと継続して履修するのがのぞましい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション 日本の労働の現状について学ぶ
第2回労働法はどのようにして生まれたか、なぜ必要かについて学ぶ
第3回労働法の枠組みについて学ぶ
第4回労働法の法源、就業規則の重要性について学ぶ
第5回日本の労働法の体系と特徴について学ぶ
第6回日本の労働関係の特徴について学ぶ(オンライン)
第7回雇用関係の終了について学ぶ①
第8回雇用関係の終了について学ぶ②
第9回雇用関係の成立について学ぶ
第10回雇用関係の展開について学ぶ
第11回雇用平等、男女雇用機会均等法、女性活躍推進法について学ぶ①
第12回雇用平等、男女雇用機会均等法、女性活躍推進法について学ぶ②
第13回育児介護休業法について学ぶ
第14回労働経済の基本を学ぶ(外部講師に依頼)
第15回まとめ ディスカッション