簿記原理Ⅱ
担当者坂内  慧教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングACC-102

授業の概要(ねらい)

簿記は企業など様々な経済主体の活動を継続的に記録,計算し,その結果として財産の増減および状態,ならびに損益の発生を明らかにするものです。本講義は簿記検定試験を意識しながら、簿記の初学者を対象として,初歩的な取引の記録方法から財務諸表作成までの流れを学ぶことを目的としています。
したがって,本講義の修得目標は,企業経営における簿記の役割や資金の流れに関する「1 基本的理論の理解」と,会計数値を適切に理解・計算し,財務諸表を作成できる「2 実践的知識・技術の修得」です。

授業の到達目標

授業の概要(ねらい)で示した修得目標を受けて,本講義では到達目標を以下のように設定します。
 ①簿記の目的の理解 : 簿記が何のために行われるのかを理解し説明できるようになる。(1)
 ②簿記の理論的な理解 : 取引を記録する技術である簿記を,モノと資金の流れから理解し説明できるようになる。(1)
 ③簿記の実践的・技術的な理解 : 簿記記録から,貸借対照表と損益計算書を作成できるようになる。(2)

成績評価の方法および基準

本講義の到達目標は,簿記の①目的,②理論,③実践・技術を理解することです。
到達目標に達成するためには,日々の学習の積み重ねが肝要です。
したがって,成績は以下の基準を目安に総合的に評価します。
 定期試験:70%
 平常点(小テスト等):30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『エッセンス簿記会計』(最新版)新田忠誓 他森山書店
教科書『全経簿記能力検定試験公式問題集 3級』(最新版)新田忠誓 監修ネットスクール出版
参考文献

準備学修の内容

予習:LMSにアップロードされる講義資料と指定テキストの読み込み
復習:講義資料と指定テキストの読み込みとLMSにアップロードされる小テストの受験

その他履修上の注意事項

講義にはテキスト,問題集,電卓,ノート,筆記用具を持参してください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
:講義内容の紹介
第2回現金預金取引
:現金預金取引に関する簿記処理について学びます。
第3回商品売買取引と掛取引
:商品売買取引(三分法)に関する簿記処理を学びます。
第4回売上原価の計算方法
:売上原価の計算方法について学びます。
第5回商品売買取引に関わる様々な補助簿①
:仕入帳・売上帳と買掛金(仕入先)元帳・売掛金(得意先)元帳について学びます。
第6回商品売買取引に関わる様々な補助簿②
:商品有高帳について学びます。
第7回その他の債権・債務
:その他の債権・債務の簿記処理について学びます。
第8回手形取引等
:手形取引等の簿記処理について学びます。
第9回有価証券と有形固定資産
:有価証券と有形固定資産の簿記処理について学びます。
第10回売上債権の貸倒れ
:売上債権の貸倒れに関する簿記処理について学びます。
第11回収益費用の見越繰延,株式の発行等
:収益と費用の見越繰延,株式の発行等の簿記処理について学びます。
第12回精算表の作成
:(8桁)精算表の作成方法について学びます
第13回損益勘定(損益計算書)と残高勘定(貸借対照表)の作成
:損益の振替え、損益勘定と残高勘定の作成方法について学びます。
第14回伝票会計(オンライン)
:三伝票制における処理を学びます。
第15回講義のまとめ