| 担当者 | 杉本 真理子教員紹介 | |
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| 単位・開講先 | 選択  2単位 [教育文化学科] | |
| 科目ナンバリング | ESS-204 | |
相談やカウンセリングとは、人を援助する方法のひとつであり、カウンセリングは心理学の理論や心理臨床の経験則に基づいて行われる。教育現場において児童・生徒の「心のケア」が重要視され、カウンセリングに対する社会的関心が高まり、教育相談員やスクールカウンセラーの導入も年々進んできている。ここではまず教育現場における相談やカウンセリングのあり方について考えるために、児童・生徒の心理的問題に対して学校等で実際にどのような取り組みがなされているか、そのシステムやネットワークについて知る。次に、カウンセリングの基礎としての臨床心理学・心理療法の主な理論について概論的に学び、グループワークやロールプレイを通じて実践的に学ぶ。さらに、それらが教育相談やスクールカウンセリングにおいてどのように応用されているかを学校等での実践例を通して見ていく。人と関わるすべての仕事において役立つ基礎的な知識や技法に触れるとともに、とくに教育現場で必要な態度や対処について深く理解することを目的とする。
学校などの教育現場で行われる相談およびカウンセリングの実際と方向性について理解を深める。人を援助する方法としてのカウンセリングの基礎理論を学び、ワークによって体験的に修得する。それらを現場での実践に応用する見通しを持てることを目標とする。
コメントペーパーやディスカッションなど毎回の授業への参加度50%、期末試験(課題レポート)50%を合わせて評価する。授業への参加度およびレポート、試験結果が基準に達していることが単位取得の必須条件。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 
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| 教科書 | |||
| 教科書 | |||
| 参考文献 | 授業時に資料を配布し、読書課題および参考文献を紹介する。 | ||
| 参考文献 | |||
| 参考文献 | 
教育相談に関わる書籍や記事、テレビ番組、ニュース等に関心を持ち、読んだり見たりすることをこころがける。
教職資格取得のために、最低限理解しておく必要のある内容です。講義を聴くだけでなく積極的に関連の本を読むなど自ら学んでいってください。また、知識だけを得るのではなく、人を支援するとはどういうことか考え、感受性を磨いてほしいと思います。
| 回 | 授業内容 | 
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| 第1回 | LMSで実施。オリエンテーション:授業の内容と参考文献等の説明 | 
| 第2回 | 教育の場における相談やカウンセリングの役割。 | 
| 第3回 | 教育現場におけるカウンセリング:そのシステムとネットワークについて。教師はカウンセリングとどう関わるか。 | 
| 第4回 | 学校と地域による児童・生徒へのサポートシステム・援助資源を考える。校内での連携。地域との連携。家族支援の視点。 | 
| 第5回 | カウンセリングの主要な理論と技法についての基礎知識①「聴く」ことと来談者中心療法。 | 
| 第6回 | カウンセリングの主要な理論と技法についての基礎知識②無意識と精神分析。非言語的アプローチ。 | 
| 第7回 | カウンセリングの主要な理論と技法についての基礎知識③行動療法の発達障害等への応用。 | 
| 第8回 | 教育の場で行うカウンセリングの実際―スクールカウンセリングのケースから考える。 ・いじめ:被害者の保護、加害者へのアプローチ。いじめ事件の実例と法的問題。 | 
| 第9回 | 教育の場で行うカウンセリングの実際―スクールカウンセリングのケースから考える。 ・不登校、不適応:症状に対する理解・見立て。心理教育と家族支援。 | 
| 第10回 | 教育の場で行うカウンセリングの実際―スクールカウンセリングのケースから考える。 ・発達障害.への理解とサポート.:認知行動療法のアプローチと家族支援。 | 
| 第11回 | 2次性徴と思春期。性行動と性的リスク対処。性暴力。「同意」とは何か。 | 
| 第12回 | 生徒および教員に対する性教育。 | 
| 第13回 | 児童・生徒へのスキル訓練:アサーション・トレーニングなど。 | 
| 第14回 | 災害や事件等の危機介入の方法:クライシス・カウンセリングの視点から。 | 
| 第15回 | 授業のまとめ。 |