担当者 | 早川 友恵教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | PIP-102 |
「こころ」の成り立ちの最も基礎に位置する機能が“知覚”であり、その情報は心的世界を構築するための入り口になります。それとともに、記憶・思考・情動など高次情報処理の出発点にもなり、これらの高次機能の影響を受けて変化する側面ももちます。また、正しく知覚することは、自分を取り巻く世界にうまくアプローチするために欠くことの出来ない要素でもあります。
本科目では、視覚と聴覚を中心に、五感の特性と神経学的な背景を詳説します。さらに視覚障害・聴覚障害・発達障害・高次脳機能障害による視聴覚の諸問題について紹介します。
聴覚については、帝京大学先端総合研究機構・教授 岡ノ谷一夫先生をお招きして、言語の起源に関する研究成果をうかがう予定です。
知覚がヒトのこころの形成に対して果たす役割について理解を深め、ヒトが生活するあらゆる局面で知覚が重要であることを説明できる。さらに以下の能力を身につける。
①基礎心理領域の知識を習得し、その法則や理論を説明できる。
②実社会におけるこころの問題に解決法や支援法を提起できる。
③自らの心理学の知識や技術を実社会の中で幅広く活用することができる。
試験成績および平常点を学期末に総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (資料は授業時に配付する。) | ||
参考文献 | 『スタンダード感覚知覚心理学』 | 綾部早穂・熊田孝恒(編) | サイエンス社 |
参考文献 | 『新編 感覚・知覚心理学ハンドブック』 | 道又爾・他(著) | 誠信書房 |
関連する図書および講義資料を事前に目を通した上で授業に臨むことを期待する。
知覚心理学Ⅱは、知覚心理学Ⅰで紹介した知覚・認知に関する全般的知識があることを前提にすすめる。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 視覚の成立に関する機能解剖を学ぶ(眼から脳へ)。 |
第2回 | 視覚の成立に関する機能解剖を学ぶ(後頭葉から前頭葉へ)。 |
第3回 | 視覚の基本特性(光覚・色覚)を学ぶ。 |
第4回 | 視覚の基本特性(空間周波数特性)を学ぶ。 |
第5回 | 視覚の基本特性(大きさの知覚・図地分離・ゲシュタルト化・補完&主観的輪郭など) |
第6回 | 視覚の基本特性(奥行き知覚)について学ぶ。 |
第7回 | 視覚の基本特性(運動視・視覚誘導性自己運動感覚など)を学ぶ。 |
第8回 | 聴覚の成立に関する機能解剖を学ぶ。 |
第9回 | 聴覚の基本特性(基本属性および可聴閾・音源定位・音の立体感覚など)を学ぶ。 |
第10回 | 聴覚の基本特性(音声言語処理-言語起源論-)を学ぶ。 |
第11回 | 知覚間の干渉(ストループ効果・サイモン効果・マガーク効果)を学ぶ。 |
第12回 | 心理物理測定の基本概念とWeber-Fechnerの法則を学ぶ。 |
第13回 | 知覚の計測方法と測定上の留意点および人工知覚について学ぶ。(オンライン) |
第14回 | 可塑性と臨界期について学ぶ。 |
第15回 | まとめ |