社会保険論Ⅰ
担当者前川  正教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-335

授業の概要(ねらい)

社会保障は、国民の生活の安定が損なわれた場合に、国民にすこやかで安心できる生活を保障することを目的として公的責任で生活を支える給付を行う仕組みです。我が国は人口の減少・超高齢化が世界の国々の中で最も早く進んでいると言われており、今後我が国の社会保障は難しいかじ取りを迫られる局面が続くと思われます。一方で、目を世界に転ずれば世界経済の見通しは一層その不透明さを増してきています。格差の拡大も指摘されています。国民の生活を守り、社会の統合や政治的安定を図る社会保障の重要性は一層増してきております。社会保険論Ⅰでは、誰もが利用したことがあり、なじみのある社会保険の一つである医療保険を中心に社会保険の基本的な考え方、仕組みを理解することを授業の狙いとします。授業は基本的に講義形式で行います。

授業の到達目標

①医療サービスを保障する仕組みを理解することができます。
②生活保護という概念の基本的な考え方を理解することができます。
③社会福祉制度とは何かを理解することができます。
④社会手当について理解することができます。

成績評価の方法および基準

①小テスト(複数回) 20%
②特別講義に対する感想レポート提出 10%
③試験 70%
という配分割合で複数の視点から成績評価を行う。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『はじめての社会保障-福祉を学ぶ人へ[第19版]』(2022年)椋野美智子・田中耕太郎[著]有斐閣アルマ

準備学修の内容

事前事後学修に必要な時間は大学設置基準に則して算出すると15回の授業回数に対して60時間となります。その事前事後学修の主要な課題として次の点を指示します。

①講義で使用するレジュメ・資料は講義の前日にLMSに登録するので事前に予習し質問事項を整理して下さい。
②講義終了後はLMSに登録してある講義で使用した資料を復習し内容についての理解を確認するために「確認チェック」をLMSの課題提出機能を使って提出して下さい。
③成績評価のひとつの要素である小テストについては実施日の翌週の授業内で解説をするので復習に役立てて下さい。
④成績評価に繋がる特別講義についての感想をレポートにまとめる準備をして下さい。
⑤講義内容に関連する参考文献・資料について必要なものを授業中に紹介しますので自主学習として取組んで下さい。

その他履修上の注意事項

①欠席及び公欠の扱いについては原則大学の規定にフォローして下さい。
②他の受講生の迷惑にならないように最低限の授業におけるマナーは厳守して下さい。(特に私語は慎んで下さい)
③受講に対してとくに対応が必要な場合(病気・ケガ・障害)は遠慮なく申し出て下さい。
④授業をよりよくしていく上での意見・感想・コメントも遠慮なく連絡下さい。 

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション-授業の進め方・成績評価の方法および基準・準備学修の内容等の概要説明
第2回 社会保障を学ぶ意義・概念整理
第3回 医療保険(1) 医療サービスを保障する仕組み
第4回 医療保険(2) 被保険者と保険料
第5回 医療保険(3) 保険給付
第6回 医療保険(4) 診療報酬と薬価基準
第7回 医療保険(5) 高齢者医療制度
第8回 医療保険(6) 国民医療費
第9回 医療保険(7) 医療提供体制
第10回 生活保護-最低限の生活にも困ったら
第11回 社会福祉制度-措置制度・ 自立支援給付・子ども/子育て支援制度
第12回 特別講義(外部講師)
第13回 社会手当 
第14回 前期の総括と試験
第15回 オンライン授業:LMSにコンテンツを掲載するオンデマンド形式で実施 7月20日予定