政治学入門Ⅰ
担当者長島 皓平
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングPOL-101

授業の概要(ねらい)

【障碍などで配慮が必要な場合は、LMS上に記載するメールアドレスに連絡を下さい】
この授業では大まかに以下のことを学びます。
一つ目は、政治(学)とは何か。政治(学)に固有の対象はあるのか。もしあるのならば、それはどのようなものであるか。この3つの問いに、さまざまな隣接領域との違いを念頭に置きながら、権力や正義、国家といった基本的な概念を理解することを通じて取り組みます。
二つ目は、デモクラシーとは何か。古代ギリシアに端を発する理念でもあり、制度でもあるこのデモクラシーが辿ってきた歴史を参照しながら、その意義と課題を明らかにします。
三つ目は、リベラリズムとは何か。近代西洋において生まれたリベラリズムの歴史と意義を、民主主義との関係に注目することを通じて明らかにします。

授業の到達目標

この授業の単位取得時に政治学の基礎として以下の事項を習得し、市民社会における主体として望ましい教養を身につけることを目標とする。
1. 政治学における基礎概念(国家、主権、政府、権力、正統性など)の理解。
2. デモクラシーの歴史と内容の理解。
3. リベラリズムの歴史と内容の理解。
4. 上記の内容を踏まえながら、福祉国家における自由民主主義の礎的な仕組みを説明することができる。

成績評価の方法および基準

・授業内課題(コメントペーパーの提出、授業態度)20%
・中間試験 40%
・期末試験 40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特になし
参考文献『政治学』補訂版久米郁男 ほか有斐閣
参考文献『政治学』川出良枝 ほか東京大学出版会
参考文献『ここから始める政治理論』田村哲樹 ほか有斐閣

準備学修の内容

・授業内容を踏まえて、次回授業で答えてもらいたい質問をLMSで提出するリアクションペーパーに書く。
・授業内容、配付資料の内容を踏まえて、期末試験の準備をする。

その他履修上の注意事項

・担当者が作成した資料をLMSにて配布します。
・毎回の講義では、授業に対する感想・質問をLMSでリアクションペーパーとして提出してもらいます。質問についてはいくつかをピックアップし、次回の授業冒頭で回答します。
・受講生の関心に応じて、進度や内容を一部調整することがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 政治(学)とは何か
第2回政治と権力
第3回デモクラシーの起源 古代ギリシア
第4回デモクラシー展開 近代から現代
第5回リベラリズムの起源 近代
第6回リベラリズムの展開 現代
第7回リベラルデモクラシーの仕組み─議会・政党・メディア
第8回中間テスト─授業のまとめ(1)
第9回政策過程と官僚・利益集団 (オンライン)
第10回選挙と投票行動
第11回福祉国家の誕生
第12回デモクラシーの現在 戦後民主主義
第13回リベラリズムの諸相
第14回地方自治とグローバル化
第15回期末テスト─授業のまとめ(2)