担当者 | 清水 玄彦教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | ECT-101 |
この講義では、ミクロ経済学の入門的内容を学びます。入門ミクロ経済学Iでは、入門ミクロ経済学IIを学にあたって必要となる基礎概念を説明します。具体的には、消費者行動、生産者行動および市場均衡について解説します。
また、ミクロ経済学で頻繁に用いられる数学について、最初の数回で学びます。経済学の基本的な概念は数学を用いなくても説明できないわけではありませんが、言葉のみの説明ではかえってわかりにくいことが多いのが実情です。講義では高等学校で学んだ微分法とその延長である偏微分、そしてこれらを用いた条件付き最大化問題の解き方について、演習を交えながら解説します。
これらの数学をツールとして利用することで、ミクロ経済理論の見通しがよくなり、理解を深められることが期待できます。
講義で学んだツールを用いて、実際の経済問題を経済学的に考えられるようになることが最終目標です。
中間試験および期末試験により総合的に評価します。それぞれの比重は、中間:30〜40%、期末:60〜70%として最終的な成績を算出します。
上記のほかに、講義中に小テスト(評価の最大10%)を実施する可能性があります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | コア・テキスト ミクロ経済学 | 多和田眞 | 新世社 |
参考文献 |
予習ではテキストの該当箇所を読み、疑問点を整理しておくのが望ましいです。復習では講義内容を確認するとともに、講義内で示される具体例や練習問題を他の人に説明できるようになることが理想です。
進捗状況によって、講義内容が多少前後する場合があります。
日頃から経済ニュースに関心を持ち、講義で学んだ概念を適用できるかどうかを考えるようにしましょう。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:ミクロ経済学とは何か 数学準備(1):微分と偏微分 |
第2回 | 数学準備(2):条件付き最大化問題 |
第3回 | 消費者行動(1):効用と無差別曲線 |
第4回 | 消費者行動(2):最適な消費 |
第5回 | 消費者行動(3):所得の変化と価格の変化 |
第6回 | 消費者行動(4):需要曲線 |
第7回 | 第1〜6回までのまとめ・中間テスト |
第8回 | オンライン(中間テストの解説・第9回以降の内容の概観) |
第9回 | 企業行動(1):生産関数と利潤最大化行動 |
第10回 | 企業行動(2):費用関数と費用曲線、利潤最大化 |
第11回 | 企業行動(3)損益分岐点と操業停止点、供給曲線 |
第12回 | 企業行動(4)費用曲線と供給曲線 |
第13回 | 市場の均衡(1):需要と均衡、消費者余剰と生産者余剰 |
第14回 | 市場の均衡(2):完全競争市場、市場の均衡と安定性 |
第15回 | 市場の均衡(3):市場均衡の効率性とパレート最適 |