| 担当者 | 清水 玄彦教員紹介 | |
|---|---|---|
| 単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
| 科目ナンバリング | ECT-102 | |
入門ミクロ経済学Iで学んだ内容を前提として、この講義では不完全競争、市場の失敗、不確実性と情報の不完全性、およびゲーム理論の入門的内容を解説します。
前半の講義では、現実に近い経済状態を分析する手法を学んでいきます。後半の講義では、いわゆる意思決定に関する分析手法を学びます。意思決定を行うに際し、データを用いた判断も重要視されています。統計学で学ぶ期待値と分散という道具を用いて、どのように意思決定を行うかについても簡単に紹介する予定です。(統計学I(または統計学III)を履修していることが望ましいですが、履修していなくても理解できるように説明します。)
講義で学んだツールを用いて、実際の経済問題を経済学的に考えられるようになることが最終目標です。
中間試験および期末試験により総合的に評価します。それぞれの比重は、中間:30〜40%、期末:60〜70%として最終的な成績を算出します。
上記のほかに、講義中に小テスト(評価の最大10%)を実施する場合があります。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | コア・テキスト ミクロ経済学 | 多田野眞 | 新世社 |
| 参考文献 |
予習ではテキストの該当箇所を読み、疑問点を整理しておくのが望ましいです。復習では講義内容を確認するとともに、講義内で示される具体例や練習問題を他の人に説明できるようになることが理想です。
進捗状況によって、講義内容が多少前後する場合があります。
日頃から経済ニュースに関心を持ち、講義で学んだ概念を適用できるかどうかを考えるようにしましょう。
| 回 | 授業内容 |
|---|---|
| 第1回 | イントロダクション 入門ミクロ経済学Iの復習 |
| 第2回 | 不完全競争(1):不完全競争と独占企業 |
| 第3回 | 不完全競争(2):クールノー競争とシュタッケルベルク競争 |
| 第4回 | 不完全競争(3):製品差別化と独占的競争 |
| 第5回 | 市場の失敗(1):外部効果とコースの定理 |
| 第6回 | 市場の失敗(2):公共財と自然独占 |
| 第7回 | 第1〜6回までのまとめ・中間テスト |
| 第8回 | オンライン(中間テストの解説・第9回以降の内容の概観) |
| 第9回 | 不確実性(1):不確実性とリスク |
| 第10回 | 不確実性(2):期待効用とリスク回避 |
| 第11回 | 不確実性(3):資産選択と保険 |
| 第12回 | 不確実性(4):レモン市場と逆選択 |
| 第13回 | ゲーム理論(1):標準形のゲーム |
| 第14回 | ゲーム理論(2):ナッシュ均衡と囚人のジレンマ |
| 第15回 | ゲーム理論(3):展開形のゲーム |