担当者 | 西岡 淳教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | INR-202 |
国際協力の分野は、20世紀後半以降大きな広がりを見せており、その方法も多様化している。この授業では、国家間(あるいは政府間)の協力にとどまらず、企業やNGOといった非国家主体による国境を越えた協力としての国際協力の現状について多角的・多面的に考察する。現代社会は国際協力の上に成り立っているといっても過言ではない。国際協力の知識を身に付けることは、世界の人々が直面する経済や社会の課題についての理解を深めるとともに、その解決方法についても考察できるようになることにつながる。
授業では、先ず国家を主体とする国際協力について、国際法や国際組織論に簡単に触れた後、国際協力活動の中心を担っている国際連合組織の機能と役割を理解するとともに、国際協力の場面でますます重要な役割を果たしている市民社会の状況についても概観する。その上で、現代の国際協力の共通目標であるSDGsのゴールを参照しながら、地球環境問題、貧困、飢餓、保健、教育、ジェンダー、水、エネルギー、経済成長、格差、都市、生産と消費などの諸問題を取り上げる。また、国際平和協力や難民問題についても私の実務経験を織り込みながら触れることととしたい。
さらに、外部専門家による講演の機会を設け、国際協力の現場での経験を語ってもらうことを予定している。
国際協力を身近なものに感じられるよう授業を進めていきたい。
なお、第14回授業はオンライン(LMSによるオンデマンド形式)にて行う(予定)。
国際社会における国連組織の機能と役割について説明できる。
学際的な視点からSDGsに代表される国際協力を捉え、日常の身近な問題と結びつけることができる。
平常点(出席とリアクションペーパーの提出、復習テスト/課題):60%
期末テスト:40%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に使用しない。 | ||
教科書 | |||
参考文献 | 『新しい国際協力論(第3版)』 | 山田満編 | 明石書店(2018) |
参考文献 | 『国際連合 その役割と機能』 | 植木安弘 | 日本評論社(2018) |
毎回の授業後にLMSによる復習テストまたは課題を課しますので、自宅学修を行ってください(成績評価の対象とします)。
国際協力論Ⅰを修了していなくても、履修を認めます。
遅刻は減点対象とします(但し、45分以上の遅刻は出席とはカウントしません)。
6回以上欠席した場合は、成績評価の対象となりませんので、出席を心がけるようにしてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス(授業の目的、授業の進め方、成績評価についての説明) はじめに:国際協力における国家と非国家主体 |
第2回 | 国際法概説 |
第3回 | 国際組織概説 国連の組織と機能 |
第4回 | 国連平和維持活動 平和構築、人道支援、人間の安全保障 |
第5回 | 外部専門家による講演 |
第6回 | NGO・市民社会・企業 |
第7回 | SDGs概論 |
第8回 | 地球環境問題 |
第9回 | 貧困・飢餓・格差 |
第10回 | 保健・水 |
第11回 | エネルギー・経済成長 |
第12回 | 難民問題 |
第13回 | 外部専門家による講演 |
第14回 | [オンライン]ジェンダー・教育 |
第15回 | 都市、生産と消費 まとめ なお、以上は予定であり、変更する場合があり得る。 |