租税法研究Ⅲ
担当者西  聡教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法学研究科 法律学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 租税は公共サービスの財源であるとともに、所得の再分配などの政策手段としての機能を有しています。学生の皆さんにとっては、消費税の負担に加え、いずれ所得税の納税者となり、また、起業、会社等に就職すれば、法人税ともかかわりを持つことになります。このように、税は国民の活動、生活に深くかかわっています。しかしながら、税を負担しながら、税の仕組について理解している方は多くありません。税法は専門的で技術的な規定が多く、毎年、改正されるため、難しいと感じることが原因の一つかと考えます。
 税の細かい知識は必要はありません。必要に応じて、HPなどで確認すればよいと考えます。この授業では、我が国の主要な税目について、仕組み・概要を理解するとともに、制度趣旨・背景についても考えます。
 

授業の到達目標

①所得税についての基礎的な知識を修得する。
②所得税に関する問題点についての探求力・分析力を修得する。

成績評価の方法および基準

授業への参加姿勢(70%)及びレポート(30%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 「租税法」(第24版)金子宏弘文堂
教科書
参考文献「租税法判例百選 (第6版)」有斐閣
参考文献「ケースブック租税法(第5版)」弘文堂

準備学修の内容

毎回の授業の該当部分について教科書を読んでおくこと

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・租税の意義
第2回租税法の意義と特質・わが国における租税制度の発達
第3回租税法の基本原則
第4回租税法の法源と効力
第5回租税法の解釈と適用
第6回租税実体法序説
第7回所得税総説
第8回所得税制度の基本的仕組
第9回利子所得・配当所得・不動産所得
第10回事業所得・給与所得・退職所得・山林所得
第11回譲渡所得
第12回一時所得・雑所得・収入金額と必要経費・税額の計算
第13回相続税
第14回レポート発表
第15回オンライン授業(贈与税・財産の評価・事業承継税制)