国際経営論Ⅰ
担当者瀬藤 芳哉教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMAN-303

授業の概要(ねらい)

 グローバル化の中で企業の生産、販売、研究開発等はグローバルに展開されている。海外投資も活発である。先進国の大企業は勿論、中小企業や新興国の企業の活躍も目立つ。しかし、近年は米国と中国の対立が深刻化しているほか、コロナ禍がグローバルなビジネス環境に大きな変化をもたらし、企業戦略の手直しが必要になっている。またコロナ禍以前から欧米ではグローバル化が雇用を脅かすとして、反対の動きが盛んになっていた。こうした複雑な環境下で様々な課題に直面し、対応を迫られている。その中で海外展開により収益を拡大している企業は多いが、逆風を受けている企業も多い。
 この授業では、グローバルな展開を行う多国籍企業等の活動に関し、マクロ的な環境、グローバルな事業の現状、直近の国際ビジネスのトピック等を取り上げ、その背景・歴史を学び、企業の課題を考える。授業においては講師の実務経験(国際金融、メーカー等)を踏まえ、具体的な事例を紹介して分かりやすい講義を目指す。なお、受講者の希望や授業の進捗度合い等を踏まえ、内容や日程に変更を加えることがあります。

授業の到達目標

・多国籍企業のグローバルな事業の現状、背景、歴史につき基礎的理論を理解し、説明できる。(DP1 企業経営に関する基礎的理論を理解し説明できる。)

成績評価の方法および基準

・期末試験40%、中間試験および課題レポート50%、授業への参加度10%、受講態度(私語の有無、等)も重視します。
・受講者の理解を深めるため、中間試験および課題レポート等については授業で解説を行う予定です。
・6回以上欠席した場合は成績評価の対象外になり、単位取得は認められません。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献はじめて学ぶ人のためのグローバル・ビジネス(第3版)梶浦雅己編著文眞堂
参考文献最新国際経営入門高橋浩夫著同文館出版
参考文献ユニクロ 世界一をつかむ経営月泉 博日経ビジネス文庫
参考文献アマゾンと物流大戦争角井亮一NHK出版新書

準備学修の内容

・教科書の予習。講師からの指示に従い参考文献のビジネス書等を読み、それについてのレポートを提出する。
・企業の海外活動や多国籍企業の具体事例に触れるため、日経新聞を読む。

その他履修上の注意事項

・新聞、インターネット等で具体事例に触れることが重要です。
・受講態度(私語等を含む)に問題ある場合は厳格に対応します。
・グローバル・ビジネスと倫理(CSR)についてはLMSによるオンライン授業を予定しています。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス 国際経営とは 
第2回 ビジネスのグローバル化
第3回 グローバル・ビジネスの環境:政治経済
第4回 グローバル・ビジネスの環境:文化的環境
第5回 グローバル・ビジネスと倫理(CSR)(LMSによるオンライン授業予定)
第6回 多国籍企業の歴史的展開 (1)
第7回 多国籍企業の歴史的展開 (2)
第8回 中間のまとめ
第9回 多国籍企業と国家 (1)
第10回 多国籍企業と国家 (2) 通商政策:多国間協定、地域貿易協定
第11回 直接投資 (1)
第12回 直接投資 (2)
第13回 外国市場参入(1)(輸出、ライセンス、他)、事例:ソニー(予定)
第14回 外国市場参入(2)(OEM、EMS、他)
第15回 まとめ