社会学概論Ⅱ
担当者菅野 博史教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-102

授業の概要(ねらい)

 社会学という学問は、高校までの社会科系の科目とはまったく違うものである。なぜならば、高校までのように未知の社会的事象についての知識を得たり、それを暗記したりすることが求められるわけではないからである。社会学とは、むしろ、これまでに得てきた知識やわれわれが身につけてきた常識をもう一度疑い、そこから他の違った見方や異なった行動の選択肢を導き出すような、非常に人間くさい学問なのである。
 この講義は、こうした社会学に独特の考え方をさまざまな社会的事例を扱うことの中から明らかにし、社会学についての入門的な知識を幅広く学ぶことを内容とする。

授業の到達目標

 社会学の基礎知識を説明できる。
 社会の問題を発見し、社会を構想することができる。
 調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる。

成績評価の方法および基準

 基本的には定期試験の成績に基づいて評価する。出席点は設けないけれども、毎回、きちんと出席している人には、試験の点数で生じた端数の切り上げ(例えば、58点→60点)を行う。また、授業内レポートを行った場合には、その評価も定期試験の成績に上乗せする(10%程度)。この授業内レポートにかんしては、実施後に授業内でその内容についての解説(講評)を行う予定である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に使用しない。
各授業で参考となる文献については、授業内で示す。
参考文献

準備学修の内容

 シラバスを参考にして授業で取り上げるテーマについて自分なりの理解をしておくとともに、授業中に出てきたわからない言葉や術語の意味などは各自で調べて授業内容を把握しておくこと。分からない点については、次回以降の授業終了時に教員に質問すること。

その他履修上の注意事項

 必修科目なので、社会学科の学生は一年次で単位を修得すること。

授業内容

授業内容
第1回 権力とは何か①―古典的権力概念―
第2回 権力とは何か②―新しい権力概念―
第3回 近代的恋愛の歴史とその成立①―宮廷風恋愛へいたる歴史―
第4回 近代的恋愛の歴史とその成立②―キリスト教と恋愛―
第5回 日本における恋愛と結婚
第6回 日本文化論①―『菊と刀』をめぐって―
第7回 日本文化論②―日本人の精神分析―
第8回 日本文化論③ー世間とは何かー
第9回 日本文化論④
 ―日本の権力システムと日本文化論―
第10回 日本文化論⑤ー今後の日本文化論ー
第11回 都市の社会学
第12回 マスコミュニケーションの効果とメディア
第13回 客観報道とジャーナリズム
第14回 社会調査の方法
第15回 後期のまとめとテスト