生徒指導・進路指導論
担当者杉坂 郁子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングESS-104

授業の概要(ねらい)

座席指定で、グループディスカッション・発表中心の授業を行う。座席・グループは数回ごとに変える。
生徒指導と進路指導は、ともに人格のより良い発達を支援するという目的を持ち、密接な関係にある。子どもたちを取り巻く社会状況が急激に変化する中、多様化、複雑化するこれらの指導について、知識や理論をふまえた上で、事例を取り上げながら、実践に役立つ考え方を学ぶ。

授業の到達目標

・生徒指導は単なる問題行動への対応のみを指すものでない。また、進路指導は本来、単なる進学や就職のための出口指導ではない。生徒指導、進路指導の意義を正しく理解するとともに、学校現場で実践するための基礎的な力をつける。
・グループ活動を通して、教員として必要な「考えをまとめる力」「説明する力」「発表する力」を身につける。

成績評価の方法および基準

毎回の振り返りシートの内容、発表の回数や内容、グループ活動への貢献度、授業への取組状況(遅刻・欠席の減点を含む)(75%)学期終わりのレポート(25%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定の教科書は使用しない。授業の際、資料を毎回、配布する。
参考文献生徒指導提要文部科学省

準備学修の内容

・授業の最後に次回の内容の予告をするので、その内容について、レポート等にまとめること。(授業では、まとめてきたものをグループ内で共有し、考察、発表を行う)

その他履修上の注意事項


・1回目から必ず出席すること。1回目の授業で、授業方針の提示、座席決め・グループ決めを行うので、忌引き、感染症な
どの特段の事情があり出席できない場合は、必ず事前(2回目の授業の直前は不可。前日まで)に杉坂の研究室(10号館
9階912)に来ること。履修変更であっても、2回目以降の突然の受講は出来ない。(システム上、履修できても不可)

・換気、マスク着用、マイク消毒の上、グループディスカッションや発表が中心となる。座って聴いているだけの一方向の授
業を望む学生や初対面の人とのコミュニケーションを嫌う学生には適さない。

・受講生全体の学習効果を上げるため、学習環境、授業規律を重んじる。遅刻は出来ない。自己管理、体調管理をしっかり
行い、コロナ等の感染症以外の欠席は極力しないこと。

・特段の理由があり欠席した場合は、当日の授業資料等を、次回の授業までに研究室に取りに来ること。(授業で前回の
授業の資料は配布しない)

授業内容

授業内容
第1回・座席・グループ決め(こちらで指定)
・受講上の心構え、注意
・「生徒指導」に関する原体験の振り返り

第2回生徒指導とは何か ➀ 
・生徒指導提要、生徒指導リーフより考える

第3回生徒指導とは何か②
・新聞記事より考える

第4回暴力行為について考える
・統計「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」からどう読み取るか
・校種別の特徴
・暴力行為の背景 

第5回不登校について考える①
・統計「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」からどう読み取るか
・不登校の事例から考える
 
第6回 不登校について考える②
・資料「不登校になった原因」からどう読み取るか
・学級集団の特徴
・児童生徒の居場所づくりについて

第7回いじめについて考える①
・いじめの定義とその変遷
・統計「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」からどう読み取るか

第8回いじめについて考える②
・いじめのメカニズムとその対応(事例から分析する)

第9回いじめについて考える③
・いじめのサイン
・教員の指導といじめの関係性について

第10回進路指導とは何か①
・進路指導の原体験の振返り
・進路指導とキャリア教育
・キャリア教育が求められる背景

第11回進路指導とは何か②
・勤労観・職業観を育むには
・事例から考える(誤った進路指導)

第12回校則について考える
・資料、新聞記事等から考える
・規律を守らない生徒の背景
・教育と法の狭間から

第13回性的マイノリティに係る児童生徒への指導について
・性的マイノリティとは
・資料「学校における性同一障害に係る対応に関する状況調査」より
・学校としての留意点や配慮について

第14回生徒指導・進路指導論のまとめ 
・教員になったら、どのような 生徒指導・進路指導をしたいか

第15回オンライン
LMSに掲載する資料を読んで、自分の考えをまとめる。