管理会計論Ⅱ
担当者水守 理智教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングACC-308

授業の概要(ねらい)


制度会計における(財務諸表作成のための)原価計算の基礎を学びます。ビジネスや社会においてコストとは何か、実際にどのように計算されるのか等、原価計算の基礎知識を身に着けてほしいと思っています。

管理会計論Ⅱでは、総合原価計算、標準原価計算を修得します。さらに、直接原価計算、意思決定のための原価計算についても学びます。

授業の到達目標

 ①総合原価計算を習得する
 ②標準原価計算を習得する
 ③直接原価計算、意思決定のための原価計算を理解する

成績評価の方法および基準

授業中に行う演習問題やミニテスト(自らの理解度を確かめるための小テスト)やLMS上の課題の成績を含めた授業態度30%、定期試験の成績70%です。
単位の取得には、3分の2以上(10回以上)の出席が必要です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『スタディガイド原価計算』渋谷武夫中央経済社
参考文献スッキリわかる日商簿記2級工業簿記滝澤ななみ(TAC出版)

準備学修の内容

原価計算は内容が継続しており前回の授業の内容を理解していないと次の授業の内容を理解するのは困難です。したがって復習は必ずしてください。 
計算問題の解答を目で追っているだけだと原価計算の理解は進みません。必ず、自らが考えて実際に計算することを繰り返す必要があります。
やむを得ず欠席の場合はLMSにレジメや配布資料を掲載していますので、それで自己学習してください。
一方、理解が進んでいる人にはレベルに応じた課題を与えるなど飽きが来ないように配慮していきます。

その他履修上の注意事項

原価計算と密接に関連している工業簿記もセットで授業を進めます。工業簿記は授業対象ですが、その前段階の日商簿記検定3級程度の商業簿記の知識はあるという前提で授業をします。
講義の中で実際に計算演習を行いますので、必ず電卓を持参してください。

授業内容

授業内容
第1回前期授業の復習(前期試験の解説)と後期授業のガイダンス
第2回総合原価計算の意義と特徴、計算手続きを学ぶ
第3回総合原価計算の計算手続(月初仕掛品がないときの考え方を学ぶ)
第4回総合原価計算の計算手続(月初仕掛品があるときの計算方法を理解する)
第5回減損費の処理(減損の意義と減損がある場合の仕掛品の評価について学ぶ)
第6回工程別総合原価計算(その意義と計算方法を学ぶ)
第7回組別総合原価計算、等級別総合原価計算(その意義と計算方法を学ぶ)
第8回標準原価計算(その意義と目的、原価標準等の概念、2つの記帳方法について学ぶ)
第9回標準原価計算の演習と原価差異分析について理解する
第10回原価差異の分析と会計処理について演習する
第11回<オンライン授業>
製造業の財務諸表について学ぶ
第12回直接原価計算(その意義と計算方法を学ぶ)
第13回損益分岐点分析(その意義を学び計算演習を行う)
第14回意思決定のための原価計算(意思決定に役立つ原価概念と業務執行的及び戦略的意思決定について学ぶ)
第15回総まとめと期末テスト