企業会計法Ⅰ
担当者𠮷田 貴明教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングNFL-305

授業の概要(ねらい)

 資本主義経済が発達した現代において,企業は不可欠の存在となっています。こうした企業の活動を記録し伝達するための手法が企業会計です。
 この科目では,企業会計のなかでも利害関係者への報告を目的とする財務会計を学ぶことにより,貸借対照表や損益計算書といった財務諸表の作成に必要な基礎的能力を身に付けることをねらいとします。

授業の到達目標

 この科目は,財務会計をめぐる「基本的な知識」に基づき「論点を把握する」能力を修得することを目的とし,以下の2点を到達目標とします。
①認識・測定・記録・伝達という一連の財務会計上の手続に関する基礎概念・基礎理論を理解すること。
②財務会計における基本的な会計処理を理解できること。

成績評価の方法および基準

 小テストおよびレポートにより評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『財務会計・入門』 桜井久勝=須田一幸(有斐閣)
参考文献『財務会計講義』 桜井久勝(中央経済社)

準備学修の内容

 テキストに従って講義を進めていくため,基本的にはテキストを用いて予習・復習を行ってください。
・予習…テキストの指定範囲を読み進め,わからない用語等があれば参考文献等で確認しておいてください。
・復習…理解が十分でない点を中心に,テキスト,ノートや参考文献等により見直してください。

その他履修上の注意事項

①テキスト・参考文献については,いずれも最新版を用意してください。
②財務会計は,租税法・会社法・金融商品取引法等の法律科目と関連します。これらの科目を事前に,または,並行して履修するとよいでしょう。
③履修者の関心に応じて,内容を変更する場合があります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション…会計の種類と役割
第2回複式簿記の構造
第3回損益計算の基本原則
第4回資産評価の基本原則
第5回企業の設立と資金調達
第6回商品の仕入と買入債務
第7回製品の製造原価
第8回売上の認識と測定
第9回売上原価の計算
第10回有形固定資産の減価償却
第11回研究開発活動と無形固定資産
第12回金融資産
第13回キャッシュ・フロー計算書
第14回総括…企業活動と財務会計
第15回補論…財務会計の実相(オンライン)