担当者 | 小林 成弘教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | ECP-102 |
本講座では「日本の産業革命と経済発展」をテーマに、幕末の開国から今日に至るおよそ160年間に日本の産業・経済がどのように西欧の近代技術を吸収し「技術立国」としての国際的地位を確立するようになったのかを学ぶことで、現代日本の経済社会を歴史的視点と地政学的視点の両面から複眼的に理解することを目指します。
後期は、第二次大戦で荒廃した日本が戦後いち早く復興を遂げ、鉄鋼、造船、自動車、電機・電子など「モノづくり」を通じて高度経済成長を達成し「日本の奇跡」を起こしていったのか、さらに、1970年代後半に突如高成長時代が幕を閉じた日本が1980年代以降どのように「技術立国」としての国際的地位を築いてきたのか、その経緯について学びます。
グローバル化した国際経済社会の中で日本は今どのような状況に置かれているのか、また、日本の近代経済成長の歴史の中で今日の日本はどのように位置づけられるのかを、受講者それぞれが自分なりにストーリーを描いて人に説明できるようになってもらいたいと思います。
期末に行うペーパーテストの成績を基礎点(評価配分=約70%)とし、これに普段の授業への取り組み姿勢(義務的課題の提出や任意レポートの提出など:評価配分=約30%)を加算して総合評価します。 ただし、この成績評価は15回の授業すべてに出席することを前提としたものですので、授業を休んだ場合は(やむを得ない事情による場合を除き)欠席回数に応じて総合点から減点します(最大30%減点)。
なお、以下のような迷惑行為や不正行為があった場合は、大幅な減点となります。(最大100%減点)
①授業中の私語や、他の学生に迷惑や悪影響を及ぼすあらゆる「迷惑行為」
②出席の偽装、テストにおけるカンニング、レポート等におけるネット情報等のコピー&ペーストなどあらゆる「不正行為」
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは特に指定しません。 | ||
教科書 | |||
参考文献 | 『日本の経済発展』 | 南亮進 | (東洋経済) |
参考文献 | 『日本近代技術の形成―“伝統”と“近代”のダイナミクス』 | 中岡哲郎 | (朝日選書) |
授業は講義の都度配布(またはLMSに掲示)するパワーポイント資料に沿って進めます。
資料は情報量が大変多いうえ、期末テストは受講生の論理的思考力や文章力を育てるため持ち込みは一切不可(予定)、しかも出題形式は長文の記述解答問題が中心ですので、授業にろくに出席せずテスト直前に配布資料だけ読んで勉強しても解答することは到底不可能です。 必ず毎回授業に出席し、何が問題なのか、何が重要なポイントなのか、過去の様々な出来事が相互にどのように繫がり影響し合っているのかなど自分の頭でしっかり整理し、講義の要点やストーリーを毎回400字程度の文章に纏めることを習慣づけるよう努めて下さい。
なお、講義内容の理解を深め知識の定着を図るため、学期途中で何度か練習問題を出す予定です。 解答を提出は求めませんが、期末テストではこれら練習問題の中から何問か出題されることもありますので、受講生は各自で積極的にこれら課題に取り組み自習していくことを強く勧めます。
単に授業を聞くという受け身の姿勢ではなく、講義を通して自分の関心や疑問を掘り起こし、原典や関連文献、または統計データに直接あたって調べ確認してみるといった積極的な姿勢で取り組むことを期待します。 なお、本講義は例年留学生の受講生も大勢います。 留学生にとって、本講座で取り上げる日本の歴史的な話はなかなか理解しにくい面もあると思いますが、1国の産業経済の発展過程において政府がどのような役割を果たしたのか、どのように産業や経済が発展してきたのか、日本と各自の出身国の発展過程とではどのような点で異なり、或いは似通っているのか、といった視点を持って受講してもらえれば、得るものは非常に大きいと思います。
なお、今学期は全15回の授業のうち対面授業が14回、LMS授業が1回となっていまが、LMS授業の実施日については後日、授業の中でお知らせします。 また、今期の講義予定を不足なく実施するため、15回の授業とは別に、補講の形でLMS授業を行うことがありますのでご承知おきください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 前期の復習 |
第2回 | 日本の産業革命(自動車生産への挑戦) |
第3回 | 日本の産業革命(自動車産業の勃興) |
第4回 | 日本の産業革命(電気・通信産業) |
第5回 | 第二次大戦と戦後復興 |
第6回 | 戦後の高度経済成長 |
第7回 | 電子産業の誕生(トランジスタ) |
第8回 | 電子産業の成長(電卓) |
第9回 | 第二次エネルギー革命(石炭から石油へ) |
第10回 | 石油ショックの歴史的背景(石油産業の誕生) |
第11回 | 石油ショックの歴史的背景(石油危機) |
第12回 | 「大きな政府」から「小さな政府」の時代へ |
第13回 | 内需依存型経済から外需依存型経済へ |
第14回 | 激しさを増す日米貿易摩擦とプラザ合意 |
第15回 | まとめ/テスト |