担当者 | 小笠原 永隆教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | SEM-301 |
本演習では、文化施設・歴史文化遺産等を主体とする地域資源を活用した観光地づくりを進めていくための調査、提案の方法を学びます。また、後期の演習Ⅱと併せて受講する事で卒業論文執筆への足がかりにするとともに、グループを主体とする実地調査に基づく研究を通じて、コミュニケーション、表現、探求及び実践等の能力を高めることを目的とします。
本年度は、主として長野県上水内郡信濃町野尻湖周辺をモデルケースとして、観光関連調査の方法を学びます。また、状況に応じて東京都多摩地区(ニュータウン地区及び周辺における観光を活用シアタシティプロモーション)、東京都八王子市(絹織物で栄えた都市の産業観光とMICE誘致)、静岡県富士宮市(柚野地区における史跡を活用した観光まちづくり)についてもプロジェクトも実施します。基本は、グループに分かれ、現地調査を交えた演習を実施します。また、実際に現地に数回行って、地域資源を活用した活動を実践している人々のお話をお伺い、活動現場を見学するだけでなく、その周辺を綿密に歩いて調査を進めていきます。そうすることで、現地の実態を最大限考慮し、歴史文化資源を活用した観光を基盤とする地域づくりの提案を行う力を身につけていきたいと思います。そして、どの地域を対象としても、グループ研究を主とし、メンバーとの討議を通じ、調整、コミュニケーション、プレゼン、企画・構想の各能力を高めることに主眼を置きます。
夏季休暇中に野尻湖周辺で合宿を実施する予定です。合宿では、実地での調査活動が中心となり、地域を研究活動で訪れる際の作法や地域でのものの見方等について学びますので、極力参加されることが望まれます。
本演習の到達目標は主に以下の点です。
・現場、現地での実学(フィールドワーク)を通して観光に関わる問題点を発見・指摘できる。
・現場、現地での実学(フィールドワーク)を通して観光に関わる問題点の解決方法を提案できる。
・社会の一員となるべくゼミ活動を通じて、観光に関連する分野の活性化に関わることでできる。
・修得した多様な知識をもとに、観光に関わる現地での行動に移すことができる。
・観光の現場において、コミュニケーション力・プレゼンテーション力等の基本的スキルを活用できる。
演習系科目のため出席は必須です。評価はグループワークへの積極的参加の度合いが40%、学期内の発表の評価が30%、主体的なゼミ運営への貢献が30%の配分によって総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは特に指定しませんが、演習を進めていく上で、以下の書物が参考になるでしょう。 | ||
参考文献 | 2007.『地域調査ことはじめ』 | 梶田真ほか編 | ナカニシヤ出版 |
参考文献 | 2011.『行ってみたいと!と思わせる「集客まちづくり」の技術』 | 大下茂 | 学陽書房 |
参考文献 | 2016.『文化ツーリズム学』 | 菊地公明編 | 朝倉書店 |
本演習は主に学外をフィールドとする演習です。したがって、学内とは異なり、個々のより強い責任とマナーが求められます。また、準備学習として、各地域の現状と課題、観光関連の取組事例などの基礎知識として身につけるため、資料研究に取り組む必要があります。なお、それぞれの地域についての知識などを事前に勉強しておく必要があります。
学期中に現地調査を実施することがあります。また、夏季休業中は調査合宿を実施し、原則参加とします。そのための時間や旅費等が必要となるので留意して下さい。また、現地調査においては、長時間野外を歩くこともありますので、体調を整えておくことを心がけておいてください。
現地での活動をはじめ、ほとんどの活動はグループ単位が基本となります。メンバーがお互いに協力し、検討・実践することを徹底してください。現地調査を土台とした「思考」により、より実践的な「提案」ができることを目指し、卒業後に実社会の中で役立つ能力を身につけてほしいと思います。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション・現地調査日程の決定。グループ分け①・第1回課題提示。 |
第2回 | 野尻湖周辺の観光資源(野尻湖・ナウマンゾウ・黒姫高原)について調べる①。※グループ学習 |
第3回 | 野尻湖周辺の観光資源(野尻湖・ナウマンゾウ・黒姫高原)について調べる②。※グループ学習 |
第4回 | 第1回課題についての発表・講評。グループ分け②・第2回課題提示。 |
第5回 | 野尻湖周辺の観光現状(観光客数の推移・自治体の取組み・観光協会の取組み)について調べる①。 |
第6回 | 野尻湖周辺の観光現状(観光客数の推移・自治体の取組み・観光協会の取組み)について調べる②。 |
第7回 | 第2回課題についての発表・講評。グループ分け③・第3回課題提示。 |
第8回 | 野尻湖周辺観光の問題点と今後の展望についてまとめる①。 ※グループ学習 |
第9回 | 野尻湖周辺観光の問題点と今後の展望についてまとめる②。 ※グループ学習 |
第10回 | 第3回課題についての発表・講評。グループ分け④・第4回課題提示。 |
第11回 | 地域の歴史文化資源の観光活用について学ぶ(講義) ※LMSによるオンデマンド形式で実施 |
第12回 | 夏季休暇中の現地合宿における調査内容の検討(アンケート・資源調査・関係者インタビュー)① ※グループ学習 |
第13回 | 夏季休暇中の現地合宿における調査内容の検討(アンケート・資源調査・関係者インタビュー)② ※グループ学習 |
第14回 | 第4回課題についての発表・講評。夏季休暇中の研究の進め方についての検討① |
第15回 | 夏季休暇中の研究の進め方についての検討②、前期総括。 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、演習参加者の要望や状況に応じて、修正を加えて実施します。また、研究に関連する地域(都内及び周辺)において担当教員とフィールドワークを開催することもあります。 |