金融商品取引法Ⅱ
担当者首藤  優教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングNFL-304

授業の概要(ねらい)

連日、東京証券取引所の日経平均株価がニュースで報じられています。この東京証券取引所を代表例とする資本市場が、我が国の経済活動を支えています。国民の活発な資産運用を促し、企業の円滑な資金調達を確保するためには、健全かつ公正な資本市場が確立されている必要があります。そのために定められているのが金融商品取引法です。本講座では、金融商品取引法について説明していきます。
なお、本講座では、金融商品取引法に関する最新のニュース・事件について随時紹介・解説を加えるとともに、会社法等との比較も行いながら説明を加えていくことを予定しております。

授業の到達目標

①民事法系を中心とする総合的な法律である金融商品取引法を理解し、その基本的なことを説明できるようになること。
②重要な論点や判例を理解し、説明できるようになること。
③金融商品取引法に関する事件・ニュースについて分析・検討し、解決を導き出せるようになること。

成績評価の方法および基準

期末試験+小テスト(2回実施予定)
期末試験:80%、小テスト:80%
授業内において解説あり

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基礎から学べる金融商品取引法』〔第4版〕近藤光男他弘文堂
参考文献『金融商品取引法入門』〔第8版〕黒沼悦郎日本経済新聞社

準備学修の内容

事前の段階で該当するテキスト部分を読み、疑問点等を洗い出し、ノート等にまとめてください。受講後には、授業内容(重要な論点等)をノート等にまとめるとともに、事前に洗い出した問題点等の解消を図ってください。

その他履修上の注意事項

会社法を履修済みまたは同時履修が望ましいです。
法律の解釈ですので、六法は必ず授業に持参してください。
授業中に他の方への迷惑となる行為はしないように心掛けてください。
金融商品取引法ⅠⅡの継続履修が望ましいです。
経済に関するニュースに興味を持って接していただけると嬉しいです。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・金融商品取引法の概要
第2回発行市場における虚偽記載等
第3回流通市場における虚偽記載等その1 総論
第4回流通市場における虚偽記載等その2 損害額の算定
第5回流通市場における虚偽記載等その4 公表の基準・損害額の減免
第6回金融商品取引業者その1 開業規制
第7回金融商品取引業者その2 金融商品取引業の主体
第8回金融商品取引業者その3 顧客の勧誘規制
第9回金融商品取引業者その4 損失補てん等の禁止
第10回公開買付
第11回委任状勧誘規制
第12回不公正取引の規制その1 インサイダー取引その1 規制の適用対象者、インサイダー情報
第13回不公正取引の規制その2 インサイダー取引その2 公表の時期・インサイダー取引防止のための制度
第14回不公正取引の規制その3 相場操縦等
第15回まとめ
※進捗状況に応じて変更する可能性があります。