手形・小切手法Ⅰ
担当者首藤  優教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングCIL-311

授業の概要(ねらい)

手形・小切手に実際に触れたことのある学生諸君は少ないと思います。手形・小切手は一定の金銭の支払いを目的とする証券のことです。手形・小切手は主に商取引の決済手段として利用されてきました。その手形・小切手の機能を保護・強化するために形成されてきたのが手形法・小切手法です。本講座では、手形法(特に約束手形)を中心に、手形・小切手法について説明します。

授業の到達目標

①私法の高度な科目である手形・小切手法を理解し、その基本的なことを説明できるようになること。
②重要な論点や判例を理解し、説明できるようになること。
③自身の立つ学説を基に問題の解決を導き出せるようになること。

成績評価の方法および基準

期末試験+小テスト(2回実施予定)
期末試験:80%、小テスト:20%
授業内において解説あり

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基礎コース 商法Ⅰ 総則・商行為法/手形・小切手法』〔第4版〕  丸山秀平新世社
参考文献『最新手形法小切手法』〔第5訂版〕田邊光政中央経済社
参考文献『手形小切手判例百選』〔第7版〕有斐閣

準備学修の内容

事前の段階で該当するテキスト部分を読み、疑問点等を洗い出し、ノート等にまとめてください。受講後には、授業内容(重要な論点等)をノート等にまとめるとともに、事前に洗い出した問題点等の解消を図ってください。

その他履修上の注意事項

民法総論及び債権総論を履修済みであることが望ましいです。
法律の解釈ですので、六法は必ず授業に持参してください。
授業中に他の方への迷惑となる行為はしないように心掛けてください。
手形・小切手法ⅠⅡの継続履修が望ましいです。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回手形・小切手法総論
第3回手形行為の性質・手形行為独立の原則
第4回手形要件その1 約束手形要件
第5回手形要件その2 手形署名
第6回手形要件その3 手形の記載事項
第7回手形理論
第8回手形意思表示
第9回他人による手形行為その1 代理、無権代理
第10回他人による手形行為その2 表見代理
第11回他人による手形行為その3 利益相反取引と手形行為
第12回他人による手形行為その4 手形行為と名板貸
第13回他人による手形行為その5 手形の偽造
第14回他人による手形行為その6 手形の変造
第15回まとめ
※進捗状況に応じて変更する可能性があります。