経済学概論Ⅱ
担当者後藤 玲子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングEDE-102

授業の概要(ねらい)

経済学概論Ⅰにつづいて、経済学の基礎となる思想と哲学について学びます。ひきつづき、大きなテーマを「福祉国家と財政・社会保障・福祉政策」とします。より具体的には、(1)新古典派経済学の分析ツール(一般均衡・ゲーム理論・社会的選択理論)のエッセンスを伝えます。(2)経済学的思考のポイントを理解するために、学説史や関連する文献を広く紹介します。(3)アマルティア・センのケイパビリティ・アプローチを紹介します。

授業の到達目標

経済的なものの見方・考え方の到達点と限界を、福祉国家の具体的な制度政策との関係で理解すること。授業では、現実の経済問題の背景的な論理(からくり)&倫理(規範)を読み解く手がかりとして、経済モデルを使います。その際に、(数式は最小限に抑え)問題の構造をシンプルな図を使って説明します。経済モデルに慣れること。さらに、興味をもったトピックについて、調べ、考え、つづることを試みてください。

成績評価の方法および基準

期末試験・ノート(授業の内容を各人ノートしてください。ときどき集めて見ます)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『アマルティア・セン』 『福祉の経済哲学』 鈴村興太郎・後藤玲子著
後藤玲子著
実教出版
ミネルヴァ書房

準備学修の内容

アマルティア・センについて調べて見てください。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:授業の目的・進め方など。
第2回格差と不平等について:理論研究
第3回格差と不平等について:実証研究
第4回福祉国家論—機会の平等 対 結果の平等
第5回 福祉国家論—普遍 対 カテゴリー別
第6回 小括・質疑・ディスカッション
第7回税と社会保障・福祉の統一的スキーム1
第8回税と社会保障・福祉の統一的スキーム2
第9回労働インセンティブと公共的相互性1
第10回労働インセンティブと公共的相互性2
第11回小括・質疑・ディスカッション
第12回 アマルティア・センのケイパビリティ・アプローチ
第13回福祉の思想
第14回個人と社会と公共
第15回総括・質疑・ディスカッション