経済学概論Ⅰ
担当者後藤 玲子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングEDE-101

授業の概要(ねらい)

経済学の基礎となる思想と哲学について学びます。大きなテーマを「価格メカニズムの利点と限界、公共政策の出動要請の理由とタイミング」とします。より具体的には、(1)新古典派経済学の分析ツール(一般均衡・ゲーム理論・社会的選択理論)のエッセンスを伝えます。(2)経済学的思考のポイントを理解するために、学説史や関連する文献を広く紹介します。

授業の到達目標

経済的なものの見方・考え方の到達点と限界をおおまかに理解すること。授業では、現実の経済問題の背景的な論理(からくり)&倫理(規範)を読み解く手がかりとして、経済モデルを使います。その際に、(数式は最小限に抑え)問題の構造をシンプルな図を使って説明します。
(1)経済モデルに慣れること。(2)授業のノートをしっかりとれること。

成績評価の方法および基準

期末試験・ノート(授業の内容を各人ノートしてください。ときどき集めて見ます)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献ときどき古典の原典の抜粋などの資料をLMS(オンライン)上で紹介します。

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:授業の目的・進め方など。
第2回基礎概念:価値と価格
第3回基礎概念:選好と効用
第4回基礎概念:予算制約と効用関数
第5回基礎概念:制約付き最適化行動
第6回基礎概念:エッジワース・ボックス
第7回アダム・スミスの「同感」(共感)と「不偏的観察者」
第8回アダム・スミスの「見えざる手」と「生産者の倫理」
第9回アダム・スミスの賃金→リカードの「比較優位説」
第10回リカードの「比較優位説」と国際貿易
第11回ロックの労働価値説、マルクスの「必要に応ずる分配」
第12回ベンサムの「最大多数の最大幸福」:功利主義
第13回 ロールズ格差原理
第14回功利主義対格差原理:パレート効率性、匿名性
第15回総括・質疑・ディスカッション