イノベーション論Ⅱ
担当者三竝 康平教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMAN-308

授業の概要(ねらい)

 「イノベーション」は非常に曖昧な概念であり、明確に定義することは難しいですが、例えばそれを「何らかの新しい価値を生み出すこと」と定義することは出来ます。社会では多くの人が、大小問わず「何らかの新しい価値」を生み出すことで生計を立てています。そして「何らかの新しい価値」が大きく積み重なることで企業や国は発展します。言い換えれば、イノベーションは企業や国の発展にとって極めて重要なエンジンの一つであると言うことが出来ます。多くの皆さんの身近にある自動車も、家電製品も、そしてAmazonやiPhoneも、イノベーションが無ければ存在しなかったでしょう。このように、曖昧であるにもかかわらず非常に重要な概念である「イノベーション」について知ることは、皆さんが大学を卒業して社会に出てゆく上でも非常に大切なことであると確信しています。
 本講義では、シュンペーターの議論から知的財産権制度、新製品開発など「イノベーション」についての基本的な事項を、経営学・経済学の垣根を越えて横断的に整理します。加えて、第二世代イノベーションやリバース・イノベーションなど、イノベーションに関する最新の議論を分かり易く紹介することで、「イノベーション」について体系的に討議できることを目指します。

授業の到達目標

 イノベーションについて多角的に検討することにより、受講生の皆さんが独自の「イノベーション像」を構築することが出来ることを目標とします。

成績評価の方法および基準

 期間中に実施される2度の試験によって100%評価します。
 ただし、何らかの形で授業への貢献があった場合は別途加点します。
 試験の出題内容等は2週間前にはお知らせします。
 試験は論述形式(持ち込み可・参照可)またはレポート形式(共に、A4で1枚程度)です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業では板書とパワーポイントを併用します。
教科書参考書等についての詳細は、ガイダンスの際に説明します。
参考文献『イノベーション・マネジメント入門』一橋大学イノベーション研究センター編日本経済新聞出版社

準備学修の内容

 専門的な用語等については適宜分かり易い解説を加えるため、予習は一切必要ありません。復習に関しては、参考書等を元に行うことが望ましいですが、それに加えて新聞や雑誌、インターネットでイノベーションに関する記事を見つけたらさっと目を通すなど、主体的に取り組むことが非常に重要です。

その他履修上の注意事項

 板書等をメモできるノートやルーズリーフを用意しておいてください。iPad等のメモ機能でも大丈夫です。
 資料の配布等に用いるLMSの使い方を確認しておいてください。
 必要に応じて外部講師(ゲストスピーカー)の方にお越しいただく場合があります。
 各回の授業内容は基本的に下記の通りですが、受講者の希望や理解度等により、内容や進度、テスト形式、スケジュールは適宜変更します。詳細はガイダンスの際に説明します。
 なお、状況によってオンライン形式で授業を実施する場合は、その形式や進め方については、受講生のみなさんの希望や進度に応じて適宜調整する場合があります。その場合は、ご希望などをアンケートなどで色々と伺いますね。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 イノベーション論Ⅰの復習①
第3回 イノベーション論Ⅰの復習②
第4回 イノベーションの成果①
第5回 イノベーションの成果②
第6回 イノベーションのスピルオーバー①
第7回 イノベーションのスピルオーバー②
第8回 これまでのまとめと理解度確認テスト
第9回 イノベーションと企業間システム①
第10回 イノベーションと企業間システム②
第11回 イノベーションを巡る最新の議論①
第12回 イノベーションを巡る最新の議論②
第13回 イノベーションを巡る最新の議論③
第14回 イノベーションの今後を展望する
第15回 講義全体のまとめと理解度確認テスト