日本の中小企業Ⅰ
担当者三竝 康平教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングECP-207

授業の概要(ねらい)

 日本の企業の大部分を占める中小企業の発展は、今後の日本の経済成長にとって欠かすことのできない重要な要因の一つです。この授業では、企業のマーケティング戦略や差別化戦略から下請けシステムや国・自治体の政策まで、中小企業・ベンチャー企業を巡る様々なテーマについて受講生のみなさんに幅広く紹介しながら、企業が抱える課題を整理し、日本企業の今後について展望します。いま、日本企業は「コロナ禍」で大きく変わろうとしています。そこで、イノベーションや海外の事例など、より踏み込んだ様々な視点を紹介することで、コロナ禍で変わりつつある「日本の中小企業」について討議できるようになることを目指します。

授業の到達目標

 中小企業・ベンチャー企業について多角的に検討することにより、受講生のみなさんがそれぞれ独自の「日本の中小企業像」を構築することが出来ることを目標とします。

成績評価の方法および基準

 期間中に実施される2度の試験によって100%評価します。
 ただし、何らかの形で授業への貢献があった場合は別途加点します。
 試験の出題内容等は2週間前にはお知らせします。
 試験は論述形式(持ち込み可・参照可)またはレポート形式(共に、A4で1枚程度)です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業では板書とパワーポイントを併用します。
参考書等についての詳細は、ガイダンスの際に説明します。
※必ず購入しなければならない指定教科書等はありません。
参考文献『現代中小企業論 増補版』髙田亮爾・上野紘・村社隆・前田啓一同友館
参考文献『中小企業・ベンチャー企業論 新版』植田浩史・桑原武志・本多哲夫・義永忠一・関智宏・田中幹大・林幸治有斐閣コンパクト
参考文献『21世紀中小企業論 第3版』渡辺幸男・小川正博・黒瀬直宏・向山雅夫有斐閣アルマ

準備学修の内容

 専門的な用語等については適宜分かり易い解説を加えるため、予習は一切必要ありません。復習に関しては、参考書等を元に行うことが望ましいですが、それに加えて新聞や雑誌、インターネット等で中小企業に関する記事を見つけたらさっと目を通すなど、主体的に取り組むことが非常に重要です。

その他履修上の注意事項

 板書等をメモできるノートやルーズリーフを用意しておいてください。iPad等のメモ機能でも大丈夫です。
 資料の配布等に用いるLMSの使い方を確認しておいてください。
 各回の授業内容は基本的に下記の通りですが、受講者の希望や理解度により、内容や進度は適宜変更します。詳細はガイダンスの際に説明します。
 なお、状況によってオンライン形式で授業を実施する場合は、授業の形式や進め方については、受講生のみなさんの希望や進度に応じて適宜調整する場合があります。その場合は、ご希望などをアンケートなどで色々と伺いますね。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 中小企業の定義、地位と役割
第3回 戦後日本と中小企業①
第4回 戦後日本と中小企業②
第5回 中小企業の経営①
第6回 中小企業の経営②
第7回 これまでのまとめと理解度確認テスト
第8回 中小企業と流通
第9回 中小企業の抱える問題①
第10回 中小企業の抱える問題②
第11回 中小企業を支える仕組み①
第12回 中小企業を支える仕組み②
第13回 中小企業を支える仕組み③
第14回 日本の中小企業の今後を展望する
第15回 講義全体のまとめと理解度確認テスト