異文化理解Ⅱ
担当者上田 仁志教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングARS-102

授業の概要(ねらい)

本授業では、主体的な学びをとおして異文化理解というテーマに取り組みます。私たちは、ふだん意識することは少ないかもしれませんが、多くの「当たり前」や「常識」の上に立って日常生活(衣食住)を送っています。しかし、ふだんの生活圏から一歩外に出ると、その当たり前や常識が通用しないことに気づきます。海外に行くとそれがはっきりしますが、日本国内でも、たとえば、関東圏と関西圏では異なる生活習慣が多くあります。また、地域的な違いばかりでなく、時代(世代)によっても生活習慣は変化します。そうした違いや変化は、衣食住といった生活習慣だけでなく、物事の考え方や芸術、サブカルチャーなど文化全般に当てはまりますが、日本文化とは特色の異なる、海外の文化に興味・関心を引かれる人も多いでしょう。そうした機会をとおして私たちは常日頃から異文化に接しているということもできます。本授業では、グループまたは個人単位で、海外または国内の文化比較を行ないます。後期の授業では、最初の何回かをアニメ映画を素材に取り上げます。参加者は、文献(書籍やインターネットの記事など)の内容を紹介し、独自の視点からテーマを掘り下げ、パワーポイントを用いてプレゼンテーションを行うこと、また研究成果を学期末レポートとしてまとめることが求められます。

授業の到達目標

1.パワーポイントを用いて5~10分程度の発表ができる。
2.独自の視点から、テーマを2000字程度の文章(レポート)にまとめることができる。

成績評価の方法および基準

提出物30%、プレゼンテーション評価40%、期末レポート20%、期末テスト10%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書
参考文献
参考文献

準備学修の内容

1.テーマに沿ったコメント文を200字程度で作成する。
2.発表時に、パワーポイント資料(スライド枚数7、8枚程度)を作成する。
3. 発表時に、発表原稿を作成する。

その他履修上の注意事項

1.出席は「完全カードリーダー制」です。入室時と退室時に学生証をカードリーダーに当てて読み取らせてください。学生証忘れや学生証の当て忘れにはくれぐれも注意してください。学生証を忘れた場合は、授業時にその旨を申し出た上で、指定の手続きをしない限り、出席として認定しません。
2.忌引きを含む公欠については、指定の手続きをした場合に限り、通常の出席として認定します。
3.交通機関の遅延などの不可抗力による遅刻については、授業時にその旨を申し出た上で、指定の手続きをした場合に限り、通常の出席として認定します。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション/ケーススタディ①:ディズニーアニメ『白雪姫』を比較文化・異文化理解の観点から研究する。作品の基本的な構成要素を説明できるようにする。パワーポイント資料作成の基本(文字情報)を解説する。
第2回ケーススタディ②:ディズニーアニメ『白雪姫』を比較文化・異文化理解の観点から研究する。作品の時代背景・社会背景を説明できるようにする。
第3回ケーススタディ③:ディズニーアニメ『白雪姫』を比較文化・異文化理解の観点から研究する。原作(グリム童話)との比較をして共通点と相違点を説明できるようにする。
第4回グループまたは個人発表:(1回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第5回グループまたは個人発表:(2回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第6回これまでのプレゼンテーション資料とコメントをもとにふりかえりを行なう。小レポート(第1回目)を作成する。
第7回ケーススタディ④:フランスのアニメ『木を植えた男』を比較文化・異文化理解の観点から研究する。欧米と日本の自然観について説明できるようにする。
第8回グループまたは個人発表(3回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第9回グループまたは個人発表(4回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第10回これまでのプレゼンテーション資料とコメントをもとにふりかえりを行なう。小レポート(第2回目)を作成する。
第11回ケーススタディ⑤:マンガ『宮沢賢治の食卓』を比較文化・異文化理解の観点から研究する。時代と食生活の変化について説明できるようにする。
第12回グループまたは個人発表(5回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第13回グループまたは個人発表(6回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第14回これまでのプレゼンテーション資料とコメントをもとにふりかえりを行なう。期末レポートを作成する。
第15回【オンライン授業】後期の授業内容をふりかえり、まとめを行う。期末テスト(LMS)を実施する。