担当者 | 植月 学教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | ARC-214 |
考古学で扱うことができる資料はかつて存在した文化の断片、しかも残りやすい物質に偏っている。考古学者はその限られた資料から道具の用途、生業、社会、精神文化などを復元しようと努力する。しかし、その際に頼れる「モノサシ」が現代の常識ではあまりに心もとない。現代生活とはかけ離れた過去の文化について考察するには、なるべく多くのモノサシ(レファレンス)を持っていた方が良い。本講義では異なる時代や地域の考古資料、民族(俗)誌などとの比較を通じて過去の文化を復元する方法について考えていく。
比較という視点から文化をとらえ直す方法を理解し、自分自身の視点を相対化できる力を身に着けること。
毎回の小レポート(60%)および最終回の口頭発表(40%)による。ただし履修人数によっては変更する場合もある。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | このテーマに関するまとまった書籍はないので、逐次講義内で紹介する。 | ||
参考文献 |
毎回のテーマの順番は関連が深いものごとに並んでいる。各回の初めに前回の内容についての質問、確認から入るので、復習しておくこと。
過去を考えるヒントは遠い過去や異国だけでなく、身近なところにも存在している。日頃から比較という視点で様々な事象を見直す訓練をしてほしい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション 文化の比較と「よそ者」の視点(オンライン) |
第2回 | 生業(1) 狩猟採集と農耕 |
第3回 | 生業(2) 遊動と定住 |
第4回 | 生業(3) 狩猟と牧畜 |
第5回 | 生業(4) 旧大陸と新大陸の家畜 |
第6回 | 生業(5) 山のくらしと海のくらし |
第7回 | 生業(6) サケ・マス利用の民族誌 |
第8回 | ヒト(1) 縄文人と弥生人 |
第9回 | ヒト(2) 庶民と上層民 |
第10回 | ヒト(3) 男と女 |
第11回 | 地域(1) 北と南 列島周縁の文化 |
第12回 | 地域(2) 東と西 文化の境界 |
第13回 | 遺構 ムラ、イエの構造 |
第14回 | 学生による発表 |
第15回 | 学生による発表、総括 |