担当者 | 権 赫麟教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | SOC-201 |
国際観光による文化交流が一般化されている今日、観光はグローバル社会の文化的状況をもっとも顕著に反映する社会現象の一つであります。そのため、現代観光を文化の観点から考察することは、現代社会における文化の特徴を理解する上で有効な方法であるといえます。本講義では、現代文化の諸相を把握する上で学習が要求される基礎的な社会文化理論を解説し、それらの理論に基づき、多様な観光現象の事例を通して現代観光にみられる今日の文化のあり方を検討します。
・現代社会における文化のあり方を把握するための理論的知識を習得すること
・事例研究を通して社会・文化現象としての観光の意義を把握すること
・「観光客」としてではなく、「研究者」の視座から観光現象を理解できること
平常点20%、中間試験20%、期末試験60%を原則とします。
授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 1964、『幻影の時代―マスコミが製造する事実』 | ブーアスティン、D.(後藤和彦・星野郁美訳) | 東京創元社 |
参考文献 | 2012、『ザ・ツーリスト ―高度近代社会の構造分析』 | マキァーネル、D.(安村克己他訳) | 学文社 |
参考文献 | 1992、『創られた伝統』 | ボブズボウム、E.&レンジャー、T.編(前川啓治訳) | 紀伊国屋書店 |
参考文献 | 1986、『オリエンタリズム』 | サイード、E.(今沢紀子訳) | 平凡社 |
参考文献 | 2014、『観光のまなざし』 | アーリ、J.&ラーセン、J.(加太 宏邦訳) | 法政大学出版局 |
学習効果を高めるため、参考書の内容を事前に把握して授業に参加することを推奨します。
観光社会学Iと観光社会学II両方の履修が望ましいです。
授業中の私語及び雑談は禁止とします。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション:「学際的学問」としての観光学 |
第2回 | 観光メディア論―理論編①:メディア社会の成立と「ステレオタイプ」 |
第3回 | 観光メディア論―理論編②:「疑似イベント」論からみる現代観光の本質 |
第4回 | 観光メディア論―事例編:メディアが作り出した「イメージの楽園」ハワイ |
第5回 | 観光と文化的真正性―理論編①:日常生活の「ドラマツルギー」とは |
第6回 | 観光と文化的真正性―理論編②:「演出された真正性」論と現代観光客 |
第7回 | 中間まとめと中間試験 |
第8回 | 文化構築主義と観光―理論編①:「想像の共同体」としての国民国家 |
第9回 | 文化構築主義と観光―理論編②:「オリエンタリズム」と民族イメージの政治性 |
第10回 | 文化構築主義と観光―理論編③:「創られた伝統」論からみる観光文化の意味 |
第11回 | 文化構築主義と観光―事例編:ディズニー作品から読み解くオリエンタリズム |
第12回 | 観光のまなざし―理論編①:近代社会のまなざし |
第13回 | 観光のまなざし―理論編②:観光まなざし論の意味 |
第14回 | ディスカッション:現代社会と観光(オンライン授業) |
第15回 | 講義のまとめとテスト |