授業は、複数の教員によるティーム・ティーチングの形態で行う。
「教材とは何か」を理解し、「教材研究」と「学習指導案の立案の仕方」を具体的に学ぶ。それらの成果を生かして、指導計画・学習指導案の作成、授業実践プランの提示(または模擬授業等)及びディスカッションを行う。
さらに、それらの評価を行い、教材研究・教材開発を見直す。ここでは、特に人文系の国語科・社会科を中心にして展開する。
国語科・社会科における授業づくりを行う際の教材研究の方法を理解し、実習校における授業実践に活かすことができる。
<A類学生>
①人文系教科(主に国語、社会)の授業づくりにおける教材研究の仕方を理解し、その手法を獲得する。
②学習指導案を構成する要素や作成方法等について理解を深め、学習指導案を適切に作成したり、実習校での実践を通じて改善したりすることができる。
③学習指導における教材研究・教材開発の意義や方法を理解し、担当する人文系の教科等についてそれを実施し、授業実践を行うことができる。
④15回の学修内容を教材研究ノート(またはポートフォリオ)にまとめる。
<B類学生>
①特に、人文系の教科の学習指導の在り方や、学習指導における評価の方法等について理論的に整理することができる。
②学習指導案を適切に作成し、実践を通して理論を裏づけ、所属校等の教員やストレートマスターに助言することができる。
③教材の収集や選択、分析、教材化についての理解を深め、自己や学校の課題に基づく教材開発を主に人文系の教科において行うことができる。
授業内の課題の達成状況や参加の状況(教材研究ノートの作成) 50%/学習指導案(改善案)の提出または、授業改善報告書などの提出 20%/見学のしおりづくりの活動 20%/自己評価、個人内評価 10% など
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | |||
参考文献 | よくわかる授業論 | 田中耕治編 | ミネルヴァ書房 など |
参考文献 | ※その他適宜授業内で紹介する。 |
(予習)
・実習校で行う(または行った)授業実践の学習指導案の作成及びその教材研究を行う。
・SLはSMに紹介できる自身の実践や研究の成果物を用意する。
(復習)
・教材研究ノート(ポートフォリオ)を作成し、授業の資料や自身の調べ学習をまとめる。
・授業をいかして実習校での授業実践を行う。
・フィールドワークのためのリーフレットを作成する。
・実習による欠席については、当日の「実習日誌」などを代替えとして提出する。
・授業設計の能力を鍛える授業であり、実習で行う授業の事前準備や事後学習として役立てる。
・授業力の向上を目的とした授業である。授業力を高めたいものは、進んで受講してほしい。また、後期の「授業づくりと指導法研究Ⅰ」と連動している。続けて履修することを勧める。
・「教育実践課題研究」と連動させ、事前の授業プランの立案の場としても活用可能な授業である。単位履修後であっても、聴講することにより、授業づくりの技術を高めたり、課題研究報告書作成につなげてほしい。
※受講生の数や実態に応じて、授業の内容や順番を若干変更することもある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 教材研究に関するオリエンテーション(教材と)教材研究 ・各自の教材研究に関する課題を明確にし、今後の学びの計画を立てる。 ・教材、教材研究に関する基礎的な内容を理解する。 |
第2回 | 教材とは(社会) ・社会科の教材研究をどのように行うか理解し、その特質や他教科との違いについて検討を行う。 ・具体的な教材を取り上げ、教材研究をどのように行うか、作業を通して検討する。 |
第3回 | 各教科の教材研究(国語) ・国語科の教材研究をどのように行うか理解し、その特質や他教科との違いについて検討を行う。 ・具体的な教材を取り上げ、教材研究をどのように行うか作業を通して検討する。 |
第4回 | 学習指導案作成の手順と方法(社会) ・学習指導書、学習指導案のモデルなどを参考に、授業づくりの方法を理解する。 (授業DVDなどによる学びも含む。) |
第5回 | 学習指導案作成の手順と方法(国語) ・学習指導書、学習指導案のモデルなどを参考に、授業づくりの方法を理解する。 (授業DVDなどによる学びも含む。) |
第6回 | 演習の計画と教材研究(第6回目以降は、履修者数や履修者の実態により、順序や内容を変更したり、小グループに分かれて学修することもある。) ・各自の教材研究における課題や疑問点、学習指導要領の改定のポイント、実習校における今後の取り組みなどを共有、交流し合う。 |
第7回 | 演習の計画と教材研究(グループワーク) ・各教科等の学習指導の特性や学習指導要領との関連、学習指導案の作成方法等について理解する。 |
第8回 | 学習指導案の立案 ・検討材料となる学習指導案を作成し、提案できるようにする。 |
第9回 | 指導計画の作成とその検討 ・前回の内容を受けて、指導計画を再度検討する。 |
第10回 | 望ましい言語環境の工夫 ・適切な言葉遣いによる想定発問、正確で丁寧な板書計画等、望ましい言語環境の工夫について理解し、整理を行う。(実際の板書資料作り、板書の検討など) |
第11回 | 授業計画と略案(本時案)の検討 授業計画について学習指導案をもとに、プレゼンテーションする。(または、模擬授業を行う。) |
第12回 | (7/12(火))学習指導案の修正 ・授業記録、観察記録などをもとに、模擬授業の反省・検討を行う。 |
第13回 | (LMSまたは校外学修)社会科見学の計画(フィールドワークを含む。) ・町探検や社会科見学等の校外学習の実地踏査を行い、見学のしおりを作成するための情報を収集する。 ・特別に支援が必要な人たちにかかわる施設や人権問題にかかわる施設などを見学し、リーフレットを作成する。 などを授業に支障のない別の曜日に実施する。 ※見学、実習がかなわない場合は、帝京大学博物館の見学、帝京大学小学校の授業参観などを検討する。またはLMSの授業に変更する。 |
第14回 | (7/19(火))社会科見学のしおりの作成(LMS) ・見学した情報を基に、見学の目的や学習内容を明確にした見学のしおりを作成する。 |
第15回 | (7/26(火))人文系教科における教材研究と教材開発(各自の成果と課題) ・これまでの授業内容を振り返り、「教材」及び「教材研究」の意義と可能性について検討する。 |