国際政治学Ⅰ
担当者宮田 智之教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングINR-301

授業の概要(ねらい)

 本授業では、国際政治の歴史的展開について詳しく学習します。
 現在が激動の時代であることは間違いありません。たとえば、唯一の「超大国」アメリカの影響力低下が観察できる一方で、中国をはじめとする新興国の台頭が顕著です。また、経済のグローバル化の影響や移民・難民の流入に直面して、多くの国々で排外主義的ナショナリズムが勢いを増しています。さらに、地球規模の環境変化は一層深刻化していますが、この問題への対応をめぐって国際社会は結束しているとは言い難い状況です。そして、言うまでもなく新型コロナウイルスのパンデミックへの対応においても、各国の足並みは十分に揃っていません。
 ただし、現在生じている国際政治の変化は、日々の報道をフォローするだけでは十分に理解することはできません。そこで、本授業では18世紀から20世紀半ばまでの国際政治の展開について集中的に学習することで、国際政治についてより深く見る目を養いたいと思います。また、並行して国際政治学の代表的な理論についても適宜解説していきます。

授業の到達目標

①国際政治学の基礎的な知識を習得できるようになります。
②国際政治学に関する理論的思考力を身につけることができるようになります。
③今日国際社会が直面している諸課題についての背景などをより深く理解できるようになります。

成績評価の方法および基準

期末試験と平常点に基づき評価します。それぞれの割合は、期末試験:70%、平常点:30%です。授業態度が悪い場合は欠席扱いとすることもありますので注意してください。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『国際政治史』小川 浩之・板橋 拓己・青野 利彦有斐閣
参考文献『国際紛争ー理論と歴史 第10版』ジョセフ・ナイ、デイビッド・ウェルチ有斐閣

準備学修の内容

①事前に指定されたテキストの該当箇所を読み、基礎的知識を習得し授業に臨んで下さい。
②授業中に配布するプリントを利用して復習して下さい。

その他履修上の注意事項

①質問は大歓迎です。疑問点、わからない点などがあれば授業後に聞いてください。
②授業中の私語や途中退席等は謹んで下さい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回国際政治とは
第3回18世紀の国際政治の特徴
第4回ウィーン体制の成立と崩壊
第5回ビスマルク体制の成立と崩壊
第6回帝国主義の時代
第7回第一次世界大戦の背景
第8回第一次世界大戦の影響
第9回1920年代の国際政治
第10回1930年代の危機とアメリカ
第11回第二次世界大戦の背景
第12回第二次世界大戦の影響
第13回戦後国際秩序の形成
第14回米ソ冷戦の始まり
第15回まとめ