国際政治経済学入門Ⅰ
担当者郭  四志教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングINR-101

授業の概要(ねらい)

 21世紀に入り、とりわけ2008年9月にアメリカに端を発した国際金融危機を契機に世界政治経済構造やパワーバランスが大きく変わろうとしている。世界政治経済の構造はこれまでのアメリカなど先進国を中心とする一極から、米日欧先進国・BRICSなどの新興国が併存するという多極化へと変わりつつある。こうして新しいバラタイム・枠組みの中の日米中、米中、日中などの国際間における政治経済の力関係の変化やパワーシフトが注目されている。また、世界政治経済の変化・構造の多極化に対応する新しい(進化すべき)国際政治経済のサーベイランス・ガバナンス体制やレジームの形成が必要不可欠で、関心を持たれつつある。
 『国際政治経済学』の講義は、そういう意味でとても関心度の高い科目である。
 本講義は、国際政治と国際経済の相互作用や相互関係及びその構造・枠組みに着目し、現代の国際社会が抱えるさまざまな問題を「理論と歴史」、「事例分析」を通して、把握・分析し、わかりやすく説明する。

授業の到達目標

 国際政治経済の仕組みや基礎・関連知識を理解し、的確な問題発見・分析力を養う。

成績評価の方法および基準

 授業内試験(テキスト・ノート持ち込み可)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキスト・参考文献は授業の第1回目に紹介する。
参考文献

準備学修の内容

 教科書・参考文献を予習・復習してほしい。

その他履修上の注意事項

 関連知識を覚え、授業の内容を理解し、発見・分析力を養ってほしい。
 国際政治経済学Ⅱを履修するように。

授業内容

授業内容
第1回 国際政治経済を観察、把握するための基本的視点について
第2回 国際政治・経済体制の形成・発展変化
第3回 転換期における国際政治経済―多極化、ポピュリズムの台頭と影響ー
第4回 グローバリゼーションとポピュリズムの過去と現在
第5回 国際政治経済の仕組みの変化・力関係の変化を左右するファクター
第6回 米中摩擦・対立下の米中2大国の政治経済関係の注目点とそのゆくえ
第7回 日米欧など先進国の政治経済状況と相互関係
第8回 カーボンニュートラルに向けた資源・エネルギー需給の変化・脱炭素化の国際政治経済への影響
第9回 外部講師による特別講義―BRICSなど新興国の産業技術の現状と問題点
第10回 新興国の台頭による政治経済における力関係変化の背景
第11回 アメリカをはじめとする先進国の世界政治経済における優位性の低下の背景とそれを解決する方法
第12回 金融資本主義・モノづくり資本主義の国際政治経済への影響
第13回 イノベーション・第4次産業革命と国際政治経済との関係
第14回 まとめ・テスト
第15回国際政治経済に関する新しい動き(LMS)