児童文字教育研究Ⅱ
担当者河島 由弥
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングJLE-202

授業の概要(ねらい)

 中学校国語の教職課程では、「書道」は必修科目であり、その指導内容である行書の知識・技能(実技)は中学校国語の教員にとって必要不可欠なスキルです。また、漢字を崩して書いたり、続け書きしたりすることによって生まれる表現は、手書き文字最大の魅力「伝達する」だけではない「プラスα」を生み出し、ビジネスをはじめとした様々なシーンで“活きて働く武器”となります。この授業では、行書をテーマに、中学校国語科書写の指導内容を踏まえながら、“読みやすくきれいな“板書・手書きのための文字の書き方について学びます。

授業の到達目標

 実技(板書・硬筆)を通して、“読みやすくきれいな“板書・手書きを実現するための文字の書き方について学び、整って読みやすい行書を書けるようにする。

成績評価の方法および基準

 チョークを用いての板書や硬筆がメインの授業ですが、それが評価のすべてではありません。出席及び授業に取り組む姿勢を最重要視して評価をします(平常点 50%)。そのほか、提出課題(25%)、授業で学んだ内容をふまえ自分で書いた文字の改善点を把握し修正できているか(25%)、といったポイントで評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に用いません。授業ごとに必要に応じてプリントを配布します。
参考文献その都度紹介します。

準備学修の内容

 読みやすく、整ったきれいな文字を書くことは特別な技術ではありません。そのためのルールを知り、そのルールを確認しながら、1日数分でも構わないのでコツコツと練習を重ねることで誰にでも書けるようになります。

その他履修上の注意事項

・チョーク・硬筆を使用する実技を含む授業です。黒板の面積に限りがあるため、初回の授業時に受講者数調整を行います。受講を希望する場合は必ず初回の授業に出席してください。
・教育実習や教員採用試験前に板書のスキルアップしたい人はもちろん、教職課程履修者に限らず、整ったきれい文字を書いてみたい人、自分の文字が気になるという人、行書を学んでみたい、書いてみたいという人は気軽に受講してください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回自分の書く文字を観察・分析してみる
第3回基本のキホン 「行書」って何?
第4回行書のメソッド①点画の変化
第5回行書のメソッド②点画の連続
第6回行書のメソッド③点画の省略
第7回行書のメソッド④筆順の違い
第8回美しくみせるメソッド①行書と仮名の調和
第9回美しくみせるメソッド②行書とカタカナの調和
第10回美しくみせるメソッド③文字の配置と配列
第11回様々なシチュエーションに生かす
第12回文章をきれいに整えるメソッド①-縦書き-
第13回文章をきれいに整えるメソッド②-横書き-
第14回板書で表現する-チョークの様々な使い方-
第15回まとめと課題提出(LMS実施予定)