児童文字教育研究Ⅰ
担当者河島 由弥
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングJLE-201

授業の概要(ねらい)

 GIGAスクール構想、ICT教育の推進により、学校教育の現場から板書や文字を書く機会は減っています。しかし、黒板やホワイトボードに授業の要点を記述しながら説明を行う「板書」はいまだスタンダードな方法です。そして、コミュニケーションツールとしての「手書き」には「伝達する」だけではない「プラスα」があります。つまり、今の時代だからこそ文字を“きれいに書く”ことや、黒板の文字をきれいに整える「板書力」は、社会人や教師にとって“武器”になると言えるでしょう。この授業では、楷書(小学校国語科書写の内容)をテーマに、“読みやすくきれいな“板書・手書きのための文字の書き方について学びます。

授業の到達目標

実技(板書・硬筆)を通して、“読みやすくきれいな“板書・手書きを実現するための文字の書き方について学び、整って読みやすい楷書を書けるようにする。

成績評価の方法および基準

チョークを用いての板書や硬筆がメインの授業ですが、それが評価のすべてではありません。出席及び授業に取り組む姿勢を最重要視して評価をします(平常点 50%)。そのほか、提出課題(25%)、授業で学んだ内容をふまえ自分で書いた文字の改善点を把握し修正できているか(25%)、といったポイントで評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に用いません。授業ごとに必要に応じてプリントを配布します。
参考文献その都度紹介します。

準備学修の内容

 読みやすく、整ったきれいな文字を書くことは特別技術ではありません。そのためのルールを知り、そのルールを確認しながら、1日数分でも構わないのでコツコツと練習を重ねることで誰にでも書けるようになります。

その他履修上の注意事項

・チョーク・硬筆を使用する実技を含む授業です。黒板の面積に限りがあるため、初回の授業時に受講者数調整を行います。受講を希望する場合は必ず初回の授業に出席してください。
・教育実習や教員採用試験前に板書のスキルアップしたい人はもちろん、教職課程履修者に限らず、整ったきれい文字を書いてみたい人、自分の文字が気になるという人は気軽に受講してください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回自分の書く文字を観察・分析してみる
第3回文字をきれいに整えて書くための基礎知識
第4回基本のキホン 点画の書き方
第5回基本のキホン ひらがなのポイント
第6回文字をきれいに整えるメソッド➀長短と画間
第7回文字をきれいに整えるメソッド②交わり方と接し方と方向について
第8回文字をきれいに整えるメソッド③左右の部分形から構成される文字
第9回文字をきれいに整えるメソッド④上下の部分形から構成される文字
第10回文字をきれいに整えるメソッド➄内外の部分形から構成される文字
第11回文章をきれいに整えるメソッド-文字の大きさと配列-①
第12回文章をきれいに整えるメソッド-文字の大きさと配列-②
第13回文章をきれいに整えるメソッド-横書き①-
第14回文章をきれいに整えるメソッド-横書き②-
第15回まとめと課題提出(LMS実施予定)