担当者 | 稲田 尚子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | DEP-103 |
身体障害、精神障害、知的障害、発達障害の概要を理解し、障害者・障害児の心理社会的課題および必要な支援についての学びを深める。各障害について定義(概念)を明確にし、それぞれの障害に特有の発達上の課題、社会生活上で生じてくる様々な問題を理解すること、そして問題解決のための心理学的援助のあり方を理解することを目標とする。
授業内容は、さまざまな障害のある人に心理学的援助を提供するにあたって必要な基本的知識を全15回にわたって講義する。各障害について理解するために、まず、障害の概念(状態像)やアセスメントの方法について説明し、さらに、障害者・障害児の心理社会的課題および必要な心理学的援助のあり方を学び、障害者・障害児をとりまく社会とスティグマ、合理的配慮について考究する。
授業は、基本的には講義形式で実施するが、VTRによる事例紹介や事例に関するディスカッション、障害の疑似体験と体験についてのディスカッションなどを行う。
1.代表的な障害(例:身体障害、精神障害、知的障害、発達障害等)の定義、原因、心理・行動特性、基本的な支援方法、および合理的配慮に関する知識を習得し、その法則や理論を説明できる。
2.立場が異なる他者がかかえる心理学的課題を受容でき、自分の意見を主張できる。
2.障害者・障害児をめぐる実社会での問題や課題を解決するために、様々な分野・立場の人と協働することができる。
小テスト40%、授業のリアクションペーパー30%、最終試験30%
小テストは満点に達するまで何度も実施することができる。
授業のリアクションペーパーは、授業の理解に参考になるものをいくつか選んで翌回の授業で紹介し、解説を加える。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 障害者・障害児心理学 | 柘植雅義・野口和人・石倉健二・本田秀夫 | 遠見書房 |
次回に学ぶキーワードや関連資料や紹介した文献、テキストの章などを自分で調べて学んでおき、自分の中に沸き上がる疑問や気持ち、考えというものをノート等に言語化し、テーマに対する問題意識を明らかにしてから授業に参加してください。
復習として、LMSを用いた小テストおよびリアクションペーパー提出を課しますので、翌回までに回答するようにしてください。
※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 障害児者に対する合理的配慮 |
第2回 | 認知症 |
第3回 | 発達障害II:注意欠如・多動症、限局性学習症、発達性協調運動症 |
第4回 | 発達障害II:自閉スペクトラム症 |
第5回 | 発達障害III:自閉スペクトラム症への支援 |
第6回 | 問題行動への対応 |
第7回 | 精神障害I:不安症・うつ病関連 |
第8回 | 精神障害II:精神病性障害・その他の精神障害 |
第9回 | 知的障害 |
第10回 | 身体障害・視覚障害・聴覚障害とユニバーサルデザイン |
第11回 | 障害児者の福祉サービス |
第12回 | 障害児者の触法行為 |
第13回 | 障害の早期発見 |
第14回 | 家族支援 |
第15回 | まとめと試験(オンライン) |