担当者 | 大浦 宏邦教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-244 |
「フェイクニュース」という言葉に代表されるような、事実にもとづかない情報が広く流通するようになる中で、事実にもとづいて物事を論じる能力は必要性を増しているといえよう。本授業ではデータにもとづいて物事を論じる力を身につけるために、各自のテーマに関連する公開されている社会調査のデータを用いて基本的なデータ処理を演習する。さらに、これらのデータを用いて書かれた本や論文を読むことで、データの使い方を学んでいきたい。
また<ワールド・カフェ>という手法を用いて、各自が調べたデータをお互いに共有しながら、テーマについてディスカッションする練習を行う。現段階のデータでどのような結論が導けるのか、今後さらにどのようなデータが必要でどのような、それはどのような方法で獲得できるのか。お互いに議論して知恵を出し合いながら研究を進める力を身に着けていきたい。
オンラインで公開されているデータを用いて、基本的な統計処理ができるようになる。
実証的なデータを用いて書かれた本や論文を読めるようになる。
お互いに協力して結論を導き、今後の見通しを立てられるようになる。
演習や発表を70%、他の発表者へのコメントなど授業への参加状況を30%として、総合的に判断する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『日本人の考え方 世界の人の考え方: 世界価値観調査から見えるもの』 | 池田謙一 | 勁草書房 |
参考文献 | 『ワールド・カフェから始める地域コミュニティづくり』 | 香取一昭和他 | 学芸出版社 |
必要な文献は事前に読んでおく。授業は演習やディスカッションを主体に行う。データを用いる力は一朝一夕に身につくものではない。繰り返し実践することが重要である。
日頃のニュース報道やネットの書き込みについても、批判的に検討する習慣をつけてみてほしい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業の進め方の説明、ワールド・カフェの練習 |
第2回 | オンラインデータから関心のある項目を探してみる |
第3回 | オンラインデータの関心のある項目を集計してグラフ化する |
第4回 | オンラインデータの関心のある項目をクロス集計して考察する |
第5回 | 関心のあるテーマについて書籍や論文を探す |
第6回 | 書籍や論文の紹介とワールド・カフェによる議論(1) |
第7回 | 書籍や論文の紹介とワールド・カフェによる議論(2) |
第8回 | 書籍や論文の紹介とワールド・カフェによる議論(3) |
第9回 | 関心のあるテーマについてオンラインデータを探す |
第10回 | データの紹介とワールド・カフェによる議論(1) |
第11回 | データの紹介とワールド・カフェによる議論(2) |
第12回 | データの紹介とワールド・カフェによる議論(3) |
第13回 | 前期発表会(1) |
第14回 | 前期発表会(2) |
第15回 | 前期のまとめ(オンライン予定) |