統計学入門Ⅱ
担当者井上 義和教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングSTS-102

授業の概要(ねらい)

・前期は「質問紙調査の設計と分析」をテーマに、操作的定義、選択肢の作り方、仮説と変数、2つの変数の関連を調べる方法などを学んだ。
・それをふまえて、後期のテーマを「記述と説明——相関関係と因果関係」とする。前期の内容を前提として授業をおこなう。
・新聞記事の紙面の内容を正しく読み取り、正しくツッコミを入れる。相関と因果の違いを理解する。因果関係が成り立つための条件を考え、実験的方法を理解する。最終的には、ある仮説を検証するための実験を提案できるところまでいく。

授業の到達目標

・データが示す事実を記述することと、なぜそうなるのかを説明することを区別できる。
・相関関係と因果関係の違いを理解できる。疑似相関を見抜き、因果関係の複数の可能性を指摘できる。
・ある変数の効果があるのかどうか確かめるために、自分で仮説を立てて、それを検証するための実験を提案できる。

成績評価の方法および基準

・期末試験60%、小テスト30%、参加状況10%
・授業の参加状況とは「出席」ではなく、質問への応答、練習問題への解答などを考慮する。
・小テストを1回も受けていない者は期末試験の受験を認めない。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書(必要な資料は配布する)
参考文献

準備学修の内容

・意欲的な受講者向けに、応用的な課題(提出は任意)を出すことがある。

その他履修上の注意事項

・期末レポートなどの提出物の期限には注意すること。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション、前期の復習
第2回新聞記事を正しく読む①――データの読み方、事実と意見
第3回新聞記事を正しく読む②――応用問題
第4回第1回小テストーー前期の復習、新聞記事を読む(第1~3回)
第5回相関関係と因果関係①――相関と因果の区別
第6回相関関係と因果関係②――疑似相関、因果の複数の可能性
第7回相関関係と因果関係③――応用問題
第8回第2回小テスト――相関関係と因果関係(第5~7回)
第9回実験的方法①――因果関係が成り立つための条件
第10回実験的方法②――実験群と統制群、無作為配置
第11回実験的方法③――3つのグループ、応用問題
第12回第3回小テスト――実験的方法(第9~11回)
第13回期末試験の予告、まとめ
第14回まとめと期末試験(授業内試験)
第15回期末試験の講評(※オンライン形式でおこなうので、LMSで授業資料を入手しておくこと)