担当者 | 井上 一郎教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | MAN-203 |
企業の経営の基本を勉強します。基本を修得することで就職に当たって必要となる企業研究が出来るようにして参ります。
具体的には企業のホームページや有価証券報告書等の見方を勉強します。そして、当該企業の特徴等を的確に把握した上で、現状の課題やそれに対する取り組み状況も踏まえ、当該企業の将来性についての考察ができるよう勉強して参ります。
現代企業論Ⅰでは会社の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書等の財務諸表の読み方を理解した上で、主に定量的な企業分析アプローチを勉強します。
現代企業論Ⅱにおいては本邦企業を取り巻く日本経済環境について学んだ上で、日本的経営の特徴や、企業経営の本質を学び、経営理念と企業の価値観、そして組織や人事のマネジメントといった経営戦略について勉強します。これら学びを通じて、企業の定性的な分析アプローチを勉強します。
現代企業論ⅠとⅡを通して、学生の就職目線における企業分析が定量的にも定性的にも、総合的に出来るよう指導して参ります。
この授業は、私自身のメガバンク、証券会社、食肉卸売企業、資金決済企業そして医療機器メーカーにおける経営、経営企画、管理、営業といった実務経験に基づき、講義を行います。
①就職活動において、企業研究を実施して、自分の価値観等にマッチした企業選別を可能とする知識を身に付けます
②当該企業の安定性、収益性、将来性を分析する手法を身に付け、学生の就職目線での企業分析が可能となるスキルを身に付けます
③志望動機や入社後どのような仕事をして自分の将来はどうありたいのか、等について論理的に自分の考えを語れるようになる知識の習得を目指します
第8回目「中間テスト」、第15回目「期末テスト」でそれぞれ、授業内容の理解レベルのチェックとして四択問題50%、その他小論文や記述問題、簡単な計算問題等を50%で評価します。テストは講義時配布資料と皆さんのノート、そして電卓を持込可とします。
その他、現代企業論Ⅰでは、第10回目で計算問題課題と財務分析課題を与え、第12回目で企業経営や就職活動に関わる日経新聞記事を課題としてレポート作成、それぞれ次回の講義日の前日18時までにLMS経由レポート提出して、それを採点し、成績評価の参考とします。上記中間テストと期末テストを評価の中心として、2回のレポート点数は加点材料とします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 経営の基本 | 武藤泰明 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | ざっくりわかる経営のしくみ | 遠藤功 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 日本経済入門 | 藤井彰夫 | 日本経済新聞出版社 |
中間テスト、期末テストに備え私が配布した資料全てを復習をすること
第10回目で計算問題課題と財務分析課題を与え次回授業の前日18時までにLMS経由レポート提出をお願いする
第12回目で企業経営や就職活動に関わる日経新聞記事の写しを皆さんに配布し、自宅で読んだ上で与えた課題に対してレポート作成をお願いし、次回授業の前日18時までにLMS経由レポート提出をお願いする
就職に際しての面接やエントリーシートの書き方等のハウツーを講義するものではなく、学生の就職目線での企業分析の習得や、就職に対する考え方を深めるという点に焦点を合わせることに留意してください
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 授業の進め方についてシラバスを中心に説明します。 就職活動について ・資料をLMSに掲載して、何故就職するのか・就職先選定の段取り・就職を意識した大学生活の過ごし方等を講義します。 |
第2回 | 会社とは何か(その1) ・資料を配って、付加価値形成の場としての会社・株主、人材、お客さまとの関係・会社の種類・株式会社とは等、概論を講義します |
第3回 | 会社とは何か(その2) ・資料を配って、取締役と社員・経営理念・企業文化・コーポレートガバナンス等概論を講義します |
第4回 | 貸借対照表(B/S)の構成とその見方 ・資料を配って、財務諸表の見方のポイントと会社の成長性、収益性、安定性をどのように把握するかを講義します |
第5回 | オンライン授業 損益計算書(P/L)の構成とその見方 ・PDF資料と私の説明音声をLMSに掲載して、財務諸表の見方のポイントと会社の成長性、収益性、安定性の把握について講義します |
第6回 | キャッシュフロー計算書の構成とその見方 ・資料を配って、財務諸表の見方のポイントと会社の成長性、収益性、安定性をどのように把握するかを講義します |
第7回 | 財務諸表の見方についてのまとめ(有価証券報告書の「連結経営指標等」の見方その1) ・資料を配って、財務諸表の見方のポイントと会社の成長性、収益性、安定性をどのように把握するかを講義します |
第8回 | ・中間テスト(四択問題50%と小論文や記述問題50%) ・テスト後、会社経営に関する新聞記事のコピーを配付して、講義をします |
第9回 | 中間テスト結果について資料を配って講評します 企業経営分析について資料を配って、以下をポイントとして講義します ・経営者の資質、経営理念、企業文化等、そして従業員の年齢構成や勤続年数等を知ることで経営組織の特徴を把握する ・有価証券報告書の構成を知る |
第10回 | 企業経営分析について(有価証券報告書の「連結経営指標等」の見方その2) 資料を配って、自己資本比率と自己資本利益率について講義をし、計算問題課題と財務分析課題を与え次回授業の前日18時までにLMS経由レポート提出をお願いする |
第11回 | 資料を配って、個別決算と連結決算、有価証券報告書の内容について講義します 子会社や持分法適用会社等のグループ経営を知り、個別・連結決算の意味合いを理解する。有価証券報告書の記載内容の概要を把握する 課題についての模範回答と解説をします |
第12回 | 有価証券報告書の具体例 学内個別企業セミナー参加企業(上場企業)の有価証券報告書を教室内のスクリーンで見て、就職観点からの企業分析をしてみるといった講義をします |
第13回 | 設備投資、減価償却について 資料を配って、資産計上、費用計上の仕組みを知り、会社経営にとっての設備投資の重要性について講義します |
第14回 | 就職先としての中堅企業研究 資料を配って、また、教室内のスクリーンを見て未上場企業の企業研究の方法を講義します |
第15回 | 期末テスト(4択問題、記述問題、計算問題等) 会社経営等や就職活動に関する新聞記事を用いて講義します |