世界の情勢(ヨーロッパ)Ⅰ
担当者ミシュラン フランク教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングARS-103

授業の概要(ねらい)

 この授業のテーマは「欧州連合(EU)ー歴史、現在、そして展望」です。欧州連合(EU)は、世界にとって非常に重要な国際組織ですが現在、危機に直面しています。1945年、第二次世界大戦が終わった際、ヨーロッパの大半が破壊されていました。欧州連合(EU)の構築は、戦後ヨーロッパの平和の主な仕組であり、北米自由貿易協定、アセアン、メルコスール等、あらゆる地域の協力機構に対して現在まで、模範として重要な役割を果たしてきました。しかし、リーマンショック、シリア戦争、英国の欧州連合(EU)離脱等によって、欧州連合(EU)は深刻な危機を迎えています。
 この授業では、欧州連合(EU)の歴史や従来の動向を考えた上で、今後の課題を分析します。進み方は、講師による話しだけでなく、映像等を用い、様々な方法でヨーロッパの特殊性、長所や短所を考察してみる。また、現在の不安定な世界の中で多くの事件が起こると考えるため、専門家にゲスト・スピーカーとしてお話しいただくなど、新しい情報に沿って柔軟に授業を進めます。

授業の到達目標

① 欧州連合(EU)の特徴をを理解し、分析能力を習得する。。
② ヨーロッパの歴史や現在に関する知識を学び、21世紀の新たな動向を分析すし、他者に説明できる。
③ 日本をヨーロッパと比較しながら、日本の展望を考察する能力を獲得する。

成績評価の方法および基準

小テスト(LMSにて)60%、期末試験 40%
合格するには下記の条件があるので、ご注意ください。
① 期末試験を行う事
② 小テストを8回以上受ける事

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使用しない。
参考文献『欧州統合史のダイナミズム―フランスとパートナー国』(2003年)ロベール・フランク日本経済評論社
参考文献『欧州連合―統治の論理とゆくえ』(2007年)庄司 克宏著岩波書店
参考文献『欧州複合危機ー苦悶するEU、揺れる世界ー』(2016)遠藤 乾中央公論新社

準備学修の内容

毎週のテーマについて予めの準備学習を参考文献、東アジアに関するニュース等を読んでおく。
講義を行う前に予め使う教材をLMSにアップロードするので、その教材を毎週丁寧に読み、わからないところを文献やインターネットで調べる。
毎回授業が終わった日と翌週の授業の日の間に、前回の授業の教材を読み直す。

その他履修上の注意事項

毎週出席してください。また、秋期に「世界の情勢(ヨーロッパ)II」を履修していただきたいと思います

授業内容

授業内容
第1回講義の紹介。ヨーロッパとは何か?
対面で行う予定
第2回ヨーロッパを戦争から解放する
対面で行う予定
第3回欧州連合の創設
対面で行う予定
第4回黄金の時代
対面で行う予定
第5回ベルリンの壁
対面で行う予定
第6回強化か拡大か?
対面で行う予定
第7回イギリスの加盟と離脱
対面で行う予定
第8回欧州連合の国境とトルコ問題
対面で行う予定
第9回欧州連合の安全政策
対面で行う予定
第10回ユーロの希望
対面で行う予定
第11回欧州連合の研究や高等教育
対面で行う予定
第12回ギリシア問題
対面で行う予定
第13回大衆迎合主義(ポピュリズム)の台頭
対面で行う予定
第14回21世紀における欧州連合
遠隔(LMSに音声ファイルを含め教材を掲載)で行う予定
第15回まとめ。期末試験。
対面で行う予定