演習Ⅰ
担当者吉岡 孝昭教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 世界の金融は、ICTの劇的な変化により、今、大きな変革期にあります。その中で、ICTを武器にユーザ目線の新たな金融サービスを提供するFinTechが注目を集めております。
 また一方で、こうしたICT等に起因する変化は、先進国のみならず、開発途上の国々にも様々な影響を及ぼしています。
 そこで、本演習Ⅰでは、金融の諸問題について、そもそも通貨とは何かに始まり、グローバル化の中で、DX(Digital Transformation)を実現するデジタルテクノロジーであるAI、IoT、5G、メタバース等をどう活用して、FinTechは我々の未来を如何に変えていくのか、などについて総合的な研究を行います。
 事例研究フィールドとして、日本、欧米、中国等のICT先進国の取り組みに加え、南アジア、アフリカ等の開発途上の国々の現状と問題点についても題材として取り上げます。その際は、SDGsを強く意識した内容とします。
 本演習Ⅰでは、①演習生による研究発表を基に、全員で討論等を行うほか、②金融、AI、SDGs、国際化、メタバース等の論点に関し、演習生各自が自主的に各種グループ活動へ参加するなど、単なる知識の修得に止まらず、これまで学んできた金融論を始めとする経済学、ICT、データサイエンス、AI、国際情勢、語学力等、様々な知識を駆使し、その活用を図ります。
 そのためにも、タブレットPC、プロジェクター等を活用したアクティブ・ラーニングで演習を進めます。また、可能であれば、外部講師を招聘し、演習生の皆様の理解深耕に努めます。

授業の到達目標

 本演習Ⅰでは、金融、AI、SDGs、国際化を中心に研究し、その研究活動を通じて、以下の能力の獲得を目指します。
  (1)金融、IT(AI、VR、AR、MR、ブロックチェーン、メタバース等)、SDGsの仕組みを他者に説明できる。
  (2)グループ活動では、グローバル化を意識しつつ、諸課題に取り組むことを通じて、問題解決能力を身につけます。
  (3)研究発表等の機会を通じて、プレゼンテーション能力の向上を図ります。
  (4)発表、討論、グループ活動等を通じて、社会人として必要な能力や幅広い一般教養・マナー等を身につけます。

成績評価の方法および基準

 演習時の研究発表・各種活動業績などの演習貢献度を50%、研究レポート課題を50%にて評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 演習生各自の研究テーマに応じた様々な文献資料(海外文献を含む)を使用します。
参考文献 学内外の図書館や各種データベース等を利・活用します。
参考文献 特に、学内のDB(帝京大学OPAC、CiNii Articles、国立国会図書館サーチ、日経テレコン21、東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー、eol企業情報DB、ProQuest、e-Stat、法情報総合DBなど)等を、常時、使用します。

準備学修の内容

 先行研究の分析を行った後、世界のニュースに常に興味を持ち、新聞、Internet、各種DB等の活用を通じて、経済関連のみならず、最先端の科学技術動向等を含め幅広い分野から、情報を取り入れ、演習時の発表資料を作成して下さい。
 各回の演習前に、図書館等で各種文献を読んで、疑問点などをチェックしてレポートに纏めて、演習に臨んで下さい。その際、「自調自考」(自ら調べ、自ら考える)を徹底して下さい。
 なお、前回の演習内容をレポートに纏めるなど、復習も確実に行って下さい。

その他履修上の注意事項

 本演習は、対面授業で行う予定です。対面授業時には、安全第一に努められ、可能な限り、毎回出席し、積極的な授業貢献をお願いします。出席時には私語は厳禁です。但し、今後の状況等に応じては、大学側の指導に基づいた授業形態(遠隔会議システム<Teams、Zoom等>など)となる場合があります。
 なお、2022年度は、大学側の指示により、14回の対面授業に加え、授業期間中に1回分のオンライン授業を実施します。オンライン授業はLMSにコンテンツを掲載するオンデマンド形式で実施し、学修時間の確保を図ります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(演習Ⅰ、Ⅱの進め方等)の後、大学の「学び」について解説します。
第2回SDGsの基礎について学びます。
第3回FinTechの基礎について学び、報告、討論を行います。
第4回IT(AI、RPA、VR、AR、MR、ブロックチェーン等を含む)の基礎について学び、報告、討論を行います。
第5回データサイエンスの基礎について学び、報告、討論を行います。
第6回グローバル化の基礎について学び、報告、討論を行います。
第7回メタバースの基礎について学び、報告、討論を行います。
第8回各人研究発表と討議。
第9回各人研究発表と討議。
第10回各人研究発表と討議。
第11回各人研究発表と討議。
第12回各人研究発表と討議。
第13回世界の金融の潮流の基礎について学び、討論を行います。
※LMSにコンテンツを掲載するオンデマンド形式での授業の予定です。
第14回各人研究発表と討議。
第15回総まとめ。