担当者 | 草野 いづみ教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | EDU-123 |
教育を行うためには、その対象である子どもについて、どのような心身の発達と成長の過程をたどっていくのか、また、学習はどのような過程を経て進むのかについて理解する必要がある。本科目では、心理学の代表的理論から見た発達観(子ども観・人間観)を紹介しつつ、乳幼児期から青年期に至る発達の様相と心理的特徴を踏まえた学習活動の考え方について、学校の授業や保育の実践例を教材の一部とし、理論と実践のつながりについて考える。発達と学習に関する主要な実験・研究について学び、実証的な視点を身につける。受動的に知識を得るだけでなく、意見の共有や討議を通じて考察を深める。
生涯にわたる人間の発達・成長の過程を対象とする発達心理学を基礎におき、そのなかでも教職の対象となる子ども(乳幼児期から青年期)の発達と学習の過程を学ぶことを目的とする。発達に関する代表的理論を踏まえ、教育における発達的観点の意義を理解する。乳幼児期から青年期の各発達段階における運動発達・言語発達・認知発達・社会性の発達について、その具体的な内容を理解する。様々な学習の形態や概念及びその過程についての代表的な理論を基礎にし、主体的学習を支える動機づけ・集団・学習評価の在り方について、発達の特徴と関連付けて理解する。それによって、子どもへの教育・指導・支援がより良く、効果的に行えるような基礎的力を身につける。
コメントペーパーや討議など授業への参加態度・取り組みの状況(40%)および期末試験または期末レポート(60%)。出席および試験結果が基準に達していることが単位取得の必須条件。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 授業時に資料を配布。必要に応じて文献を紹介する。 | ||
参考文献 |
授業内容を復習し(ノートやプリントを精読)、次の授業に臨むこと。わからないことを放置せず、関連の参考文献で調べたり、教員に質問するなど積極的に取り組む。
教職資格取得のために、最低限理解しておく必要のある内容です。講義を聴くだけではなく、積極的に関連する文献を読むなど自ら学んでいってください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業ガイダンス:発達とは何か?受講上の注意。参考資料など。 |
第2回 | 人間の発達の特徴:動物との違い。発達の可塑性と教育の可能性。発達段階と発達課題。 |
第3回 | 発達の規定因①:遺伝と環境。成熟理論と学習理論。教育による発達への影響と役割。 |
第4回 | 発達の規定因②:人間における初期経験(初期学習)の意味。臨界期と敏感期。 |
第5回 | 発達の規定因③:愛着の形成。環境剥奪の影響。 |
第6回 | 幼児期の発達と教育①:言語の発達、対人関係の発達。 |
第7回 | 幼児期の発達と教育②:身体的発達と心の発達。 |
第8回 | 児童期の発達と教育①:子どもの思考の特徴。乳幼児期から児童期~青年期に至る発達過程。 |
第9回 | 児童期の発達と教育②:知能の概念。知能の測定。知能と学力。知的発達と学校教育。教育評価。 |
第10回 | 児童期の発達と教育③:学習の過程―強化による学習、観察学習。動機づけと原因帰属。自己効力。 |
第11回 | 道徳と社会性の発達:幼児期~児童期~青年期における水準の変化。 |
第12回 | 青年期の発達と教育①:自己意識の発達。アイデンティティの発達。 |
第13回 | 青年期の発達と教育②:2次性徴と性的発達。ジェンダーとセクシュアリティーの発達。 |
第14回 | 青年期の発達と教育③:不適応と問題行動。発達の多様性。発達にばらつきのある子ども。発達障害など。 |
第15回 | 授業のまとめ。オンライン授業。 |