担当者 | 川上 祐司教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [スポーツ医療学科] | |
科目ナンバリング | SPS-323 |
「アメリカ型スポーツ経営Ⅱ」では、「アメリカ型スポーツ経営Ⅰ」で学んだNFL、MLB、NBA、NHLを中心とした世界最高峰のアメリカスポーツビジネスの機能や特長を前提に、同国における主要なスポーツビジネス事例をケーススタディとして取り上げ、その思想、マネジメントやマーケティングについて更なる理解を深める。
小職は毎年、アリゾナ州スコッツデール市で3月に開催されるMLBサンフランシスコ・ジャイアンツのスプリングトレーニングキャンプに帯同しており、本授業では最新のアメリカスポーツビジネスを教材として取り上げる。
具体的には、「スポーツ行政とスポーツツーリズム」「スタジアムビジネス」「スポーツ産業(マネジメント、フィットネス、エージェント他)」「プロスポーツチーム・リーグ」「NCAAと大学アスレティックデパートメント」「スポーツイベント」などからのケーススタディより、それらのビジネスモデルおよびマネジメントよりアメリカ型スポーツ経営の手法について更なる理解を深める。
世界最大のスポーツ大国アメリカにおける各スポーツビジネスについて具体的事例を用いながら、ビジネスモデルや経営手法、更にはスポーツ文化の醸成について理解を深める。わが国での「疑似化」するスポーツイベント、「タニマチ化」するスポーツチーム・リーグなど、停滞化するスポーツビジネスの課題を見出すとともに、スポーツ先進国に向けた提言を模索し、わが国のスポーツ文化の発展に貢献すべく思考を創造する。
*出席点はありません(ただし要打刻) 以下より総合的に評価する
①期末試験:55点満点(筆記、小論文)
②レポート:期中に課題レポート3回実施。45点(15点×3)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『アメリカのスポーツ現場に学ぶマーケティング戦略-ファン・チーム・行政が生み出すスポーツ文化とビジネス』 | 川上祐司著 | 晃洋書房 |
教科書 | 『アメリカのスポンサーシップ戦略に学ぶスポーツマーケティング』 | 川上祐司著 | 晃洋書房 |
教科書 | *当日授業で使用するテキストデータは前日までにLMSにアップするので必ず参照のこと | ||
参考文献 | 『メジャーリーグの現場に学ぶビジネス戦略―マーケティング、スポンサーシップ、ツーリズムへの展開―』 | 川上祐司著 | 昇洋書房 |
参考文献 | 『新型コロナウイルスの影響にみるプロスポーツビジネスのエスノグラフィーー2020MLBスプリングトレーニングキャンプを顧みてー | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『ダイナミックプライシングの価格設定要因の一考察 -MLB San Francisco Giantsのチケットセールスを事例に-』 | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『プロスポーツにおける戦力均衡がリーグおよびチーム経営に及ぼす影響―アメリカプロスポーツリーグ「NFL」「MLB」を事例に―』 | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『アメリカ型スポーツリーグおよびチームマネジメントの一考察』 | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『Sports Business Management: Decision Making Around the Globe』 | George Foster, Norman O'Reilly | |
参考文献 | 『スポーツビジネスの法と文化』 | グレンM・ウォン 川井圭司 | 成文堂 |
授業テキストは拙書および前日までにLMSにアップするPPTデータを使用するので必ず資料確認すること。また、当日授業では出来る限りパソコン持参でLMSにアクセスして受講すること。
昨今の一般的スポーツビジネスに関する話題を有して授業に臨むこと。さらには国内一般紙および日本経済新聞を必読のこと。加えてSports Business Journal、またスポーツ専門サイト等より海外スポーツビジネス動向にも関心を高めること。
本科目はケーススタディよりアメリカにおけるスポーツビジネスの理解を深めるため「アメリカ型スポーツ経営Ⅰ」および「アメリカスポーツマネジメント研修」への参加が望ましい。また、マーケティングの理解を深めるために「スポーツマーケティング概論Ⅱ」の履修も望ましい。
また、本授業は出席することが目的ではありません(出席点はなし)。また「スポーツが好きだから」スポーツ経営の科目がある訳ではありません。世界最高峰のアメリカにおけるスポーツビジネス・経営手法を理解し、停滞するわが国スポーツビジネスを牽引する人材育成に向けた高度なスキルとノウハウ、理論の習得が目的です。その旨を十分理解して履修するようにして下さい。
川上の授業では、スポーツの”手段を紹介”するのではくスポーツの本質を捉えた”目的の理解”への教授になります。本履修学生(特にスポーツ経営コースの学生)にはわが国のスポーツ文化発展・構築に貢献できる人材として今後の活躍を期待しています。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンおよびガイダンス ・授業の進め方、評価方法、留意点、約束事項の確認する |
第2回 | スポーツツーリズムとエコノミックインパクトについて理解する ・MLBスプリングトレーニングキャンプ「カクタスリーグ」とスコッツデール市(アリゾナ州)のスポーツマーケティングについて学ぶ ・経済効果と算出方法について学ぶ |
第3回 | アメリカのスタジアムビジネスについて理解する ・スタジアムの建設ロジックとファイナンス、マーケティングについて学ぶ ・MetLife Stadium(New York)、Levi`s Stadium(San Francisco)、State Farm Stadium(Arizona・Glendale)他のスタジアムマネジメントについて学ぶ |
第4回 | スポーツエージェント市場について理解する ・WMG、Octagonなどの主要スポーツエージェント企業とその戦略について学ぶ ・アメリカのスポーツアスリート政策とトップアスリートシステムについて学ぶ |
第5回 | アメリカプロスポーツチーム経営について理解する① ・MLS(Major League Soccer)のリーグマネジメントについて学ぶ ・ロサンゼルス・ギャラクシー(Major League Soccer)のチームマネジメントについて学ぶ |
第6回 | アメリカプロスポーツチーム経営について理解する② ・グリーンベイ・パッカーズ(National Football League)のチームマネジメントについて学ぶ |
第7回 | アメリカプロスポーツチーム経営について理解する③ ・サンフランシスコ・ジャイアンツ(Major League Baseball)のチームマネジメントについて学ぶ |
第8回 | アメリカカレッジスポーツ① 全米大学体育協会(NCAA)の経営について理解する ・NCAA(National Collegiate Athletic Association)のマネジメントとマーケティング戦略について学ぶ |
第9回 | アメリカカレッジスポーツ② アメリカ大学スポーツ局のマネジメントについて理解する ・Athletic Departmentにおけるマーケティングとドネーション戦略について学ぶ |
第10回 | アメリカ4大プロスポーツリーグ経営について理解する① ・Major League Baseball(MLB)の経営マネジメントとマーケティングについて学ぶ |
第11回 | アメリカ4大プロスポーツリーグ経営について理解する② ・National Basketball Association(NBA)の経営マネジメントとマーケティングについて学ぶ |
第12回 | アメリカ4大プロスポーツリーグ経営について理解する③ ・National Hockey League(NHL)の経営マネジメントとマーケティングについて学ぶ |
第13回 | アメリカビッグスポーツイベントのマネジメントについて理解する① ・マスターズゴルフトーナメント(オーガスタ)のイベントマネジメントについて学ぶ ・ゴルフというスポーツから考察するスポーツイベントのフレームワークについて学ぶ |
第14回 | アメリカビッグスポーツイベントのマネジメントについて理解する② ・世界最大のスポーツイベント「スーパーボウル」とNational Football League(NFL)のマネジメントについて学ぶ ・スポーツエンターテインメントから考察するスポーツイベントのフレームワークについて学ぶ |
第15回 | まとめ(オンライン) ・これまでの振り返りとまとめを行う |