担当者 | 木谷 厳教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [人間文化学科] | |
科目ナンバリング | LIE-106 |
前期の授業で学んだ内容をもとに、英語で書かれた文学を読み進めることをつうじて、多様な英語表現への理解を深めるとともに、英語が使われている国・地域の文化についてさらなる理解を深めます。また、将来教職を志望する受講生には、中学校および高等学校における外国語科の授業に上記の内容を生かすことができるようにします。
この授業では、前期に引き続き、おもに英語圏文学の児童小説および文芸小説の抜粋を中心に読み進めます。いわゆる「多読」と対をなす読解法である「精読」に焦点を当ててテクストを読み解きながら、英文法、英語圏文学・文化についての解説も適宜おこないます。また、相互理解と説明力を高めるためのグループ・ディスカッションを取り入れます。その他、英語の言語芸術が持つ独特のリズムを体感することにも意識をはらいます。
・英語で書かれた名文をじっくりと読み解くことで、辞書を丁寧に引いて精読する習慣を身につけている
・文学テクストにおいて使用されている様々な英文法や英語表現を正確に理解し、説明できる
・緻密な読解に必要となる論理的思考能力、ならびにその思考を日本語で言語化する能力を高めている
・英語圏における国や地域の文化について理解しようとする意欲を持ち、異文化に対する想像力も高められている
毎回課される提出課題の成果 30%:各回のテーマとなる英文読解のスキルを、英文学、英語圏文化の観点とあわせて理解し身につけられているか評価します。
学期末の筆記試験の成果 45%:学期をつうじて学んできた英文読解のスキルを、英文学、英語圏文化の観点とあわせて理解し身につけられているか評価します。
平常点 25%:授業への参加・貢献度、受講態度(積極的かつ協調的に学ぶ態度等)の状況を基準とします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は用いず、教員が自作の資料を毎回配布します。 | ||
参考文献 |
以下のような準備学習課題を出します。この予習をもとに授業を進めますので、予習を怠ると授業の理解を深めらなくなります。
・一定量の英文を適切な日本語に直す課題(13回程度)
・配布資料や参考文献および関連資料の読み込み
・毎回電子辞書ないしは紙の辞書を手元に用意してください。
・先に「英語圏の文学 I」を履修してから受講してください(続きの内容なので、難易度が上がっています)。
・講義の難易度という観点から、「英語圏の文学 III、IV」をよりも先に受講することをお薦めします。
・授業中に解説した文法知識を効果的に定着させるためにも「基礎英文法II」を同時受講することを強くお勧めします。
・欠席および公欠の扱いについては、大学の規程にしたがいます。
・遅刻(授業開始時刻に着席していない)が複数回ある場合は、欠席としてカウントします。
・私語は厳に慎んでください。
・受講に際してとくに配慮が必要な場合(病気や怪我その他など)は遠慮なく申し出てください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション――英語の散文を読む効能 |
第2回 | 文意を解きほぐす |
第3回 | 文型を見分ける |
第4回 | 込み入った文構造を把握する |
第5回 | 文の並列構造と倒置 |
第6回 | 「検索の精度」を上げる |
第7回 | 前置詞のイメージを豊かにする |
第8回 | 英語、日本語ともに「コロケーション(語彙連結)」を意識する |
第9回 | 副詞句、副詞節をうまく処理する |
第10回 | 「場面」を想像しつつ、文章の適切な意味をすくいとる |
第11回 | 英米の文化背景について意識する |
第12回 | 専門用語に注意する |
第13回 | 異なる文化への想像力を働かせる |
第14回 | 全体のまとめ、筆記試験 |
第15回 | LMSによる講義――自己省察にもとづくレポート作成 ※状況に応じて授業内容の順番、あるいは内容そのものが変更される可能性もあります。 |