ロシア文化論Ⅱ
担当者中尾 泰子
単位・開講先選択  2単位 [外国語学科 2016年度以前入学]
科目ナンバリングEUS-108

授業の概要(ねらい)

 「ロシア文化論Ⅰ」に引き続き、1920年代から1960年代までのロシア(ソビエト連邦)の文化状況を中心に扱う。文学、絵画、映画、音楽、アニメなどを切り口に、激動と抑圧の時代に生きた芸術家たちの姿に迫る。特に「ロシア文化論Ⅱ」では、パリ、ベルリン、ニューヨーク等に亡命した芸術家たちにも触れる。また比較文化論の視点を取り入れ、同時代のヨーロッパの文化状況も横断的に考察する。授業内では積極的に視聴覚資料を活用する。授業の終わりには数回短いレポート(レスポンス・シート)を提出してもらう。なおロシア語の知識は必要としない。

授業の到達目標

 1.ロシア(ソビエト連邦)の文化について理解を深める。
 2.芸術を様々な角度から批評する力を身につける。

成績評価の方法および基準

 レスポンス・シート50%、期末レポート50%。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書随時プリントを配布する。
参考文献
参考文献『集英社ギャラリー[世界の文学]15ロシアⅢ』

準備学修の内容

 メディアライブラリーセンター、インターネット等を積極的に活用し、講義で取り上げる内容について確認しておくこと。

その他履修上の注意事項

 文化・芸術に関心のある学生に受講してもらいたい。春期「ロシア文化論Ⅰ」の単位を既に取得していることが望ましい。授業中の私語は厳に慎むこと。注意を受けても従わない学生には退室してもらう。なお、レスポンス・シートを提出できなかった場合、いかなる理由にも配慮しないので、就職活動、部活動に関する証明書も受理しません。また、受講者が確定次第、教員が作成する座席表に従って着席のこと。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 革命から大テロルまでⅠ:ザミャーチン
第3回 革命から大テロルまでⅡ:ブルガーコフ
第4回 革命から大テロルまでⅢ:プラトーノフ
第5回 革命から大テロルまでⅣ:アフマートワ
第6回 革命から大テロルまでⅤ:ソクーロフ
第7回 革命から大テロルまでⅥ:ショスタコーヴィチ(オンライン授業)
第8回 亡命芸術家Ⅰ:ナボコフ
第9回 亡命芸術家Ⅱ:ベルベーロワ
第10回 亡命芸術家Ⅲ:テッフィ
第11回 亡命芸術家Ⅳ:カンディンスキー
第12回 亡命芸術家Ⅴ:シャガール
第13回 ラーゲリ(収容所)文学Ⅰ:ソルジェニーツィン
第14回 ラーゲリ(収容所)文学Ⅱ:ギンズブルグ
第15回 まとめとテスト