公共政策論Ⅰ
担当者徳力 徹也教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPOL-101

授業の概要(ねらい)

 公共政策論Ⅰにおいては,政策の必要性・政策の内容について、経済・産業政策の理解に必要となる基礎理論(公共経済論・公共哲学の初歩)の観点から説明します。必要に応じて、みなさんの間で政策の必要性・政策の内容について討議していただきます。

授業の到達目標

 ①本講義は、「論理的な思考を駆使して、紛争の解決のための道筋を見出すことができる」ようになることを目標とします。
 ②具体的には、政府の政策形成について、目的-手段の観点から理解すること(目的・手段型思考)ができるようになること、特に、経済・産業に係る政策・経済規制の必要性・内容を他者に説明できる程度の理解を得ることを目標とします。

成績評価の方法および基準

基本的に期末試験結果(50%)、課題提出・小テスト・授業での発言等(50%)に基づき評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献なし

準備学修の内容

各講義のレジメを事前にLMS掲載するので、当該レジメを読み、問題を検討してください。
レジメに記載された課題を検討した上で、レポート提出又は授業内で報告(発表)してください。
なお、政府・経済活動に係る新聞記事等を読むように努めてください。

その他履修上の注意事項

授業中の私語は、厳禁とします。問題意識をもって参加してください。

授業内容

授業内容
第1回概要(講義の目的・概要・進め方)
第2回経済・産業の基礎知識①:市場経済の機能(市場による需給均衡)(課題提示)
第3回経済・産業の基礎知識②:経済の望ましさの判断基準とは:余剰分析(課題提示)
第4回経済・産業の基礎知識③:余剰分析を利用した政策の当否の検討(課題提示)
第5回政策の必要性①:公共経済論①(市場の失敗:公共財とその対処・外部性とその対処)(課題提示)
第6回政策の必要性②:公共経済論②(市場の失敗:情報の非対称性とその対処)
第7回政策の必要性③:公共経済論③(最近の議論:巨大企業を分割すべきか否か?)
第8回政策の必要性③:公共経済論③(格差是正のための政策・規制:所得移転政策等)
第9回政策の必要性④:マクロ経済政策(財政政策等)(課題提示)
第10回これまでの講義の復習
(補)政策形成過程と政府の失敗:概要(詳細公共政策論Ⅱ)
第11回政策と経済・社会思想①(総論・功利主義)
第12回政策と経済・社会思想②(リベラリズム・リバタリアニズム)
第13回政策と経済・社会思想③(コミュニタリアニズム+その他)(課題提示)
第14回具体的事例(政策)の検討(目的・手段の観点から)をしよう
第15回まとめと試験