東洋史概説Ⅰ
担当者澁谷 由里教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングHAA-101

授業の概要(ねらい)

「中国史のスタンダードを学ぶ」(前近代史)
 世界史のなかでも大きな比重を占める中国史を、高校世界史教科書に沿って学びなおします。入試対策の暗記から脱し、各時代の特徴や中国社会の本質が理解できるように、また日本とのかかわりや、世界に占める中国の重要性が理解できるように教えたいと思っています。中国史が苦手な人、入試で世界史を受験しなかった人も安心して受講してください。また中国史の基本がわかっている人でも、通史の学びなおしには得られるものがあるでしょう。

授業の到達目標

1、中国の通史に対して、基礎的な理解が持てるようになる。
2、中国史の各時代の特徴、社会の本質が理解できるようになる。
3、日本とのかかわり、世界における中国のステイタスについて理解できるようになる。

成績評価の方法および基準

・LMSに出題する、全5回(各回は20点満点)の配信課題への解答(100%)
・3回以上提出を忘れると、合格点(60点)に届かない。また2回の提出忘れであっても、残る3回が全て満点でなければ合格点に届かない(ただし履修修正により、第4回から履修者名簿に加わった学生については、全4回<各回を25点満点に換算>の課題解答で評価する)。なお提出期限後に出された遅延答案は減点する。※「提出期限」とは、送信完了までの時間を指す。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『詳説 世界史 世界史B』 (以下、シラバス内では『詳』と略) 木村靖二・岸本美緒・小松久男山川出版社
教科書※上記を所持していない履修者は、 『新もういちど読む山川世界史』 (以下、シラバス内では『新』と略)「世界の歴史」編集委員会山川出版社
参考文献『<軍>の中国史』澁谷由里講談社現代新書
参考文献『世界史用語集』全国歴史教育研究協議会山川出版社

準備学修の内容

「各回の授業内容」に示された、テキストの該当部分をあらかじめ読んでおくこと。
ノートを取り終えたら放置せず、次回までに内容を整理しておくこと。
書写が間に合わなかった漢字は、テキストなどで調べてノートしておくこと。

その他履修上の注意事項

対面授業の場合は遅刻厳禁。また体調不良や重要な所用以外での途中退室はしないこと(抜けている間の内容が重要であることが多い)。配信課題解答の提出・送信忘れに注意。提出期限ぎりぎりの時間にシステムに入ると、解答および送信完了が遅れ、結果的に遅延答案となり減点されるので要注意。なおコロナ蔓延の状況によっては対面授業の中止やLMS配信回数の増加などがあるので、帝京大学八王子キャンパスホームページやポータルサイトで最新情報をチェックすること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンスー教員の自己紹介、授業概要説明、東洋史の基礎知識ー(対面授業)
第2回中国文明の誕生から春秋戦国時代まで(LMS、土曜配信)
『詳』pp.65-69 、『新』pp.43-44
第3回諸子百家と秦による中国統一(対面授業。第1~3回分についての授業後課題を、LMSから出題)
『詳』pp.69-71、『新』pp.45-47
第4回漢代(対面授業)
『詳』pp.71-74、『新』pp.48-50
第5回南北分裂の時代(魏晋南北朝時代)(対面授業)
『詳』pp.81-85、『新』pp.61-63
第6回隋と唐(対面授業。第4~6回分についての授業後課題を、LMSから出題)
『詳』pp.87-90  『新』p.63-64
第7回唐の全盛と衰退(対面授業)
 『詳』pp.92-93、『新』pp.64-66
第8回唐の滅亡と遼の台頭、五代十国時代(対面授業)
『詳』p.93, pp.158-159、『新』p.68,pp.73-74
第9回宋代の政治(対面授業。第7~9回分についての授業後課題を、LMSから出題)
『詳』pp.160-162、『新』pp.69-70
第10回宋代の社会・経済・文化(対面授業)
『詳』pp.162-165 『新』pp.70-73
第11回モンゴル時代(対面授業)
『詳』pp.165-169 『新』pp.74-77
第12回元朝の全盛と衰退(対面授業。第10~12回分についての授業後課題を、LMSから出題)
『詳』pp.165-169 『新』pp.74-77 
第13回明朝の勃興(対面授業)
『詳』pp.178-180 『新』pp.78-79
第14回明代の経済・社会・文化(対面授業)
『詳』pp.181-184 『新』pp.84-86
第15回明朝の衰退、清朝の勃興(対面授業。第13~15回分についての授業後課題を、LMSから出題)
『詳』pp.185-188『新』pp.79-81