条件づけの理論と応用
担当者望月  要教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングEXP-301

授業の概要(ねらい)

 春学期の『学習心理学I』に引続き、主に実験行動分析学の枠組から、我々ヒトを含む動物の行動変容の法則について、特に重要なテーマについて、その基本概念、古典的な実験の意義、重要な現象について講義する。

授業の到達目標

 ヒトを含む動物の行動変容に関する重要なテーマついて、科学的な原理に基づいて記述し、その代表的実験例を説明できる。それらの知識に基づき,日常の諸問題について専門的な問題意識を表明でき,社会の様々な現象との関係を説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

 学期末レポート (80 %),LMS課題へのアクセス状況 (20 %)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。
参考文献『行動の基礎 (改訂版) 小野浩一 (2016).培風館
参考文献学習の心理』(第2版) 実森正子・中島定彦 (2019).サイエンス社
参考文献『ポテンシャル学習心理学』 眞邉一近 (2019).サイエンス社
参考文献『メイザーの学習と行動 (日本語版第3版)』 ジェームズ・E. メイザー (2008).二瓶社

準備学修の内容

 本シラバスとLMSで配付する授業資料を参考に,次の授業で取り上げる話題について,参考書やwebを活用して,各自,専門用語と概念についてノートに整理してくること。毎回の講義の後,改めてノートを整理し,参考文献を参照して講義内容への理解を深めること。必要に応じて重要な学習事項をLMSで課題として示し,それについて授業中に解説を加える。

その他履修上の注意事項

 履修希望者が教室定員を上回るなど多数になった場合は,履修者数に制限を設ける場合があるので,初回授業に必ず出席すること。授業資料の配付,必要な連絡はLMSで行なう。履修者は定期的に閲覧すること。尚、授業中の私語には厳しいペナルティを課す。

授業内容

授業内容
第1回授業方針の説明、関連書籍・文献の紹介
第2回基本強化スケジュール
第3回複雑な強化スケジュール
第4回強化スケジュール下のヒトの行動
第5回定量的行動分析 (1)
第6回定量的行動分析 (2)
第7回“衝動性”とセルフ・コミットメント
第8回複雑な刺激性制御と概念行動
第9回条件性弁別と高次オペラントクラス
第10回オペラント・レスポンデント交互作用 (1)
第11回オペラント・レスポンデント交互作用 (2)
第12回オペラント行動としての言語行動
第13回言語行動と非言語行動の関係
第14回言語行動としての意識: 私的出来事のタクト
第15回まとめ (online)