職業と業界選択Ⅰ(キャリアデザインの進め方)
担当者田口  仁
単位・開講先選択  2単位 [自己啓発支援科目(短大)]
科目ナンバリングCAE-209

授業の概要(ねらい)

毎回異なる業界を代表する企業担当者のオムニバス形式の「実学」授業。
年間通じた授業終了時には100社を知ることができる!!

就職活動の解禁が大学3年次の3月。4年次に進級する直前からスタートします。就活が短期決戦になるため、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、しっかりと研究を行い本当に自分が満足いく企業かどうかを見極める必要があります。

本授業では、世の中にどのような業界や企業があるのかを知り、企業をどのように研究していったらよいかを学びます。「こんな仕事をするとは思わなかった」「会社の雰囲気が自分に合わない」多くの人が入社早々に、自分がイメージしていた仕事内容や社風と現実の違いに悩んでいます。その原因の一つとして考えられるのが、就職活動中の業界や企業に対する研究不足によるものです。(業界とは同じ事業内容に携わる企業の集まりを指し、金融業界・商社業界・サービス業界など、その分類は様々です。)入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、しっかりと業界・企業研究を行い、本当に自分が満足いく企業かどうかを見極める必要があります。この授業は、産学連携により毎回異なる業界を代表する企業を授業に招いてオムニバス形式で業界・企業についての説明をしていただきます。

日本人のみならず、日本で就職を希望する外国人留学生にも積極的な履修を期待します。将来の社会変化を見据え、また、人生100年時代を迎え「多様な学生の多様性と柔軟性の確保」を目的に日本人と留学生が共に学ぶ「共生」を意識した授業運営を目指します。さらに、学外授業(フィールドワーク)やアクティブラーニング(グループワーク)も積極的に取り入れた授業を行います。

本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業(百貨店)において営業業務に携わり、また大学において、キャリア教育、インターンシップ、就職活動支援、さらに国際交流に直接携わり、授業では現場における実例や実体験を基に講義を展開していきます。特に、学外のフィールドワーク(社会との早期接点)や言語化・習慣化を深めながら、学生一人ひとりの希望する進路実現に向けて、納得したキャリアデザインが描けるよう丁寧な指導を実施します。

授業協力:株式会社文化放送キャリアパートナーズ

授業の到達目標

授業を通して、
①どんな業界・企業で働きたいか、何を将来の仕事にしたいかを考えるための基礎知識が身に付く。
②業界知識を得ることにより、視野を拡げて職業選択が適正に行えるようになる。
③世の中に存在する業界や企業について比較検討することができるようになる。

成績評価の方法および基準

授業への出席の定義はカードリーダーによる出席管理と、毎授業の提出課題〈「業界・企業研究ワークシート」(以下:ワークシート)〉の提出を以って「出席」として評価をする(50%)、また、最終試験あるいは最終課題の成績(50%)提出と内容を総合的に判断して成績評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書企業講演資料〈PDF〉と「業界・企業研究ワークシート〈Excel〉をLMSに掲載。原則、授業2日前(火曜日)に「連絡事項」で「授業のお知らせ」を共有します。
参考文献『就職四季報』東洋経済新報社
参考文献『就職四季報未上場版』東洋経済新報社
参考文献『業界地図2022』高橋書店
参考文献『TDB業界動向』帝国データバンク
参考文献『CSR企業総覧』東洋経済新報社
参考文献『みんなが知らない超優良企業』田宮寛之著講談社+α新書
参考文献『東京五輪後でもぐんぐん伸びるニッポン企業』田宮寛之著講談社+α新書
参考文献『就活のための「四季報」活用法』田宮寛之著三修社
参考文献『2027日本を変えるすごい会社』田宮寛之著自由国民社
参考文献『LIFE SHIFT』グラットン著 訳:池村千秋東洋経済新報社
参考文献『WORK SHIFT』グラットン著 訳:池村千秋プレジデント社
参考文献『未来の年表』河合雅司著講談社現代新書

準備学修の内容

各回事前事後学習として1時間以上を割いて予習復習をしてください。
具体的には、講演が予定されている企業のホームページを参照して、
①会社概要・沿革
②経営理念または企業ミッション
③事業の特徴(強みや課題、今後の展望)
④同業他社比較3社
⑤ビジネスモデル(業態)
⑥求める人材(コンピテンシー)
などのチェックポイントをもとにA4サイズ1枚の「企業・業界研究ワークシート」上部を作成。当日の講演を聞きながら必要情報を追加記入してワークシート下部を完成させてください。
1年間で25の業界・企業の「ワークシート」が完成します。
これを就職活動の際に活用し、適切な職業選択ができるようにします。「企業・業界研究ワークシート」はポータルサイトのLMSに掲載しています。適宜出力して使用ください。

その他履修上の注意事項

以下、要望及びルールを必ず守ってください。
第1回授業に必ず参加してください。履修状況によっては履修制限をする可能性があります。
◆授業を受けるときのルール◆
この授業は社会人(職業人)への導入となる授業、かつ、企業採用担当者が講演する産学連携のオムニバス形式授業ということもあり、授業を履修する上で最低限のマナー・エチケットとして以下のことを守ること。
①遅刻をしない 授業開始10分以降の入室は認めない。②挨拶は社会人として最も大切な礼儀です。講演者の方には教室内では必ず挨拶をお願いします。③入室の時は脱帽しコート・マフラー・手袋類は脱ぐこと ④机上にペットボトルなどの飲料水を置かないこと ⑤飲食禁止 ⑥携帯電話の電源を切るかマナーモードにしておくこと ⑦私語は慎むこと ⑧教室をきれいに使うこと ⑨講師の指定する学外活動(フィールドワーク)へ積極的に参加すること

尚、授業当日は教室に設置されているカードリーダーと、授業課題<ワークシート>提出を以って「授業出席」となります。

授業課題<ワークシート>の提出フローは以下の通り。
①:授業前日にA…企業講演資料<PDF>とB…企業・業界研究ワークシート<Excel>をLMSから出力。
②:企業のホームページや就活サイトを参照して、「①会社概要・沿革、②経営理念または企業ミッション、③事業の特徴(強みや課題、今後の展望)、④同業他社比較3社、⑤ビジネスモデル(業態)、⑤求める人材(コンピテンシー)」などのチェックポイントをもとにA4サイズ1枚の授業課題<ワークシート>上部を作成。
③:授業当日はA…講演資料<PDF>とB…企業・業界研究ワークシート<Excel>を出力して参加する。
④:外部講師からの講演を聞き、当日メモを取り必要事項を記入(入力)して、B…企業・業界研究ワークシート<Excel>下部を完成させる。翌授業前日(水曜日)までLMSに提出すること。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業目的・年間計画・評価方法)講師紹介と産学連携について
 コンピテンシー診断〈Sprout〉web受検に向けた説明と振り返り〈リフレクション〉
第2回ブンナビプレゼンツ
 コンピテンシー診断〈Sprout〉受検結果解説ガイダンスとワーク
第3回アース製薬株式会社(化学・日用品・薬品)
第4回株式会社ADKホールディングス(広告)
第5回野村證券株式会社(金融/証券)
第6回大成建設株式会社(建設・不動産)
第7回花王グループカスタマーマーケティング株式会社(商社/日用品・化粧品・薬品)
第8回イオングループ(小売/総合スーパー・ディカウントストア・ヘルス&ウェルネス・金融ほか)
第9回多摩信用金庫(金融/信用金庫)
第10回成城石井(小売/食品スーパーマーケット)
第11回東京海上日動火災保険株式会社(金融/保険)
第12回全日本空輸株式会社(運輸/航空)
第13回讀賣新聞社(新聞/出版)
第14回学修のまとめ
ブンナビプレゼンツ
 コンピテンシー診断〈Sprout〉再受検による変化の分析と授業最終課題「業界・企業研究ワーク」について
第15回オンライン授業
(注)講演企業並びに講演予定日については変更になる場合があります。