卒業演習(西洋史1)-Ⅰ
担当者工藤 則光教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングSEM-425

授業の概要(ねらい)

 卒業論文(以下では卒論と略記)作成のための準備と位置付けている。基本的には前半の輪読と後半の各人の興味あるテーマでの個別報告で行う。輪読する文献は適当な日本語書籍が見当たらないので、英語で書かれた「魔女狩り」と「民衆文化」に関する2冊の著作の一部を予定している。これを書いている段階で、1970年代半ばに刊行され、80年代前半に邦訳された魔女狩りに関する単行本が文庫本化されるようなので、その本にするかもしれない。1回目の対面で明らかにする。文庫本に関しては3月に刊行されるので購入するのは難しくないと思う。英語文献に関してはこちらで配布する。
 近世史を中心とした内容を前提とするが、前期だけの代理なので、それぞれの関心にはできるだけ対応はする。

授業の到達目標

① 卒論のための文章表現・表記法を理解する。
② 発表・報告を通じて多様な感じ方を受容する。

成績評価の方法および基準

 発表・報告者への発言など20%、自分の担当部分の発表・報告50%、その他30%(現段階で輪読文献が未定なので、その文献次第で第1回目で説明する)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書上記のように未定。
参考文献『増補 魔女と聖女』ちくま学芸文庫池上俊一著ちくま書房
参考文献『魔女と魔女狩り』ウォルフガング・ベーリンガー刀水書房
参考文献『魔女とシャリヴァリ』叢書歴史を拓く・アナール論文選 1)二宮 宏之 編新評論※新装版あり(新装版:藤原書店)
参考文献『ヨーロッパの民衆文化』ピーター・バーク人文書院※原書初版の訳書(原著では約30年後に第3版が刊行された)
参考文献『近代人の誕生―フランス民衆社会と習俗の文明化』ロベール・ミュシャンブレッド筑摩書房

準備学修の内容

① 指定された本を読み、まとめること。
② 読んで分からない語句・専門用語・人名など関連する事項などについて自分なりに調べる。
③ 演習で発言するための準備をする。

その他履修上の注意事項

 いうまでもないが、ありそうなので書くと、自分の担当の時にはきちんと責務を果たすこと。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:①輪読する著作について、②演習の進め方、③演習生による自己または他者紹介、④担当の割り振り(仮)
第2回1.教員による「魔女狩り」と「民衆文化」に関する研究史概観
2.担当の割り振り最終決定
第3回輪読:個別報告①
第4回輪読:個別報告②
第5回輪読:個別報告③
第6回輪読:個別報告④
第7回輪読:個別報告⑤
第8回輪読のまとめと現在の研究史概観
第9回個別報告①
第10回個別報告②
第11回個別報告③
第12回個別報告④
第13回個別報告⑤
第14回補論:課題図書・動画についての説明
◎LMSによる講義
第15回卒論のテーマ報告:演習生全員の発表
総括